出版社内容情報
AI時代の労働はどうなる? GAFAなどデジタル社会の覇者とどう付き合うべきか。1968年パリ5月革命以後の世界史から経済を説く。
内容説明
フランスを代表する経済学者が、1968年5月革命以後の「世界史の構造」を総括!新たな人文知のために、デジタル社会における「経済成長」の真実に迫る。
目次
第1部 旅立ち、帰還(現代の神話;失われた幻想(3つのステップその1)
保守革命)
第2部 堕落の時代(プロレタリアートの別れ;よそ者恐怖症)
第3部 未来へ戻る(二十一世紀の大いなる希望;iPhone世代)
結論 ディランからディープマインドへ
著者等紹介
コーエン,ダニエル[コーエン,ダニエル] [Cohen,Daniel]
1953年、チュニジア生まれ。フランスの経済学者・思想家。パリ高等師範学校経済学部長。2006年、トマ・ピケティとパリ経済学校(EEP)設立。国家債務を専門とし、ボリビア、ギリシア、エクアドルなどの政府アドバイザーとしても活躍。『ル・モンド』論説委員
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年、名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部経済学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジコボー
6
なぜ大衆は右派を支持するのか?大衆の敵は左派エリートの超自我。能力主義が貧弱への非難叱責と感じるのだそう。/時代は巡ります。個人から全体へ、そして個人から全体へ。大衆化を終えた社会は個人主義へと流れ、SNSなどにより臨界点までいくと今度はコミュニティを求めるようになります。これが新たな全体主義につながるのだと思います。/AI進歩はホワイトカラー、ブルーカラー全域の業務を賄うようになります。AIによるディストピアの一例として、一部のエリートがAIに指示を出し、そのAIに従い業務を行うという超格差社会。2020/01/05
まいこ
3
ミレニアル世代は自分の生活に他者は興味を持つはずと考えSNSで居場所を作ろうと頑張るうちに従属関係に陥り幸福度を下げている?iPhone世代は成人後も実家にいて親から援助を受けながら家族ラブで過ごす。スマホでは会話も相手もスクロールし同時並行で複数の体験をする。規模の経済が働くデジタルな産業で働く人は勝ち組だけど雇用は減っていき、F2Fの対人サービスは雇用は守られるけれど、賃金は低くなっていく一方な近未来2020/04/27
takao
2
ふむ2020/01/28
ameri
0
経済的な観点からみた未来予測と警鐘。 アンデシュハンセンのスマホ脳とかに近しいものを感じる。 自分が生きている間にこれが来るのだろうか…?2023/05/17
fiddler05
0
情報技術の進化が一層進む中、ホモ・サピエンスならぬホモ・デジタリストとして生まれ変わった人類が今後どのような進化を遂げるかを俯瞰した解説書。わからないところは読み飛ばしながら読了。まあ、おもしい本ですよ。2021/12/31