出版社内容情報
「冷戦終結30年」にして解明される「謎」
本書は、冷戦を終結させ、ソヴィエトの改革を進めながらも、最後は解体へと導いてしまった、「世界を変えた男」の幼少期から引退後までを、取材と証言により、克明かつ人間味豊かに描いた、評伝の決定版。執筆に10年を費やした大作だ。
「ゴルバチョフは謎だ」。著者は冒頭で、ゴルバチョフ本人が「他人事のように」吐いた言葉を紹介する。ゴルバチョフはなぜ、憑かれたように、失脚へとつながりかねない危険を冒し、一見して不必要なほどの性急さで変革を急いだのか? いかなる衝動が彼を自滅の道へと突き動かし、結果として超大国のソヴィエトを崩壊へと導いてしまったのか?
このような疑問を起点として、本書は読者をゴルバチョフという「謎」を解く旅へと誘い込む。ゴルバチョフは自分について、体制の「産物」であると同時に「抗体」でもあった、と語る。彼が小さな農村で洗礼を受けた時に、その栄光も悲劇も歴史の必然として胚胎していたのかもしれない。
著者は『フルシチョフ』でピュリツァー賞と全米批評家協会賞を受賞したアメリカの歴史家。写真多数・登場人物一覧(人名索引)収録。
内容説明
「冷戦終結30年」にして解明される、ゴルバチョフという謎。ソ連改革から解体へと導いて「世界を変えた男」を、人間味豊かに描く。ピュリツァー賞と全米批評家協会賞受賞の歴史家による、評伝の決定版!写真多数収録。
目次
第1章 幼少期と青少年時代 一九三一‐一九四九年
第2章 モスクワ国立大学 一九五〇‐一九五五年
第3章 出世の階段 一九五五‐一九六八年
第4章 地方を牛耳る党のボス 一九六九‐一九七八年
第5章 再びモスクワへ 一九七八‐一九八五年
第6章 何をなすべきか? 一九八五‐一九八六年
第7章 世界の桧舞台へ 一九八五年三月‐一九八六年一二月
第8章 瓶の中の二匹のサソリ 一九八七年
著者等紹介
トーブマン,ウィリアム[トーブマン,ウィリアム] [Taubman,William]
1940年生まれ。アメリカの政治学者・歴史学者。専門は、ロシア・ソ連政治外交史。独裁者スターリンを批判したニキータ・フルシチョフの生涯と、彼が生きた時代を描いた著作Khrushchev:The Man and His Eraで、ピュリツァー賞と全米批評家協会賞をダブル受賞
松島芳彦[マツシマヨシヒコ]
ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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