出版社内容情報
戦後欧州の地域秩序再編とドイツの社会再編において、ドイツ系住民の「追放」を歴史的に検証し、多様性を認めた統合と連帯を模索する。
内容説明
第二次世界大戦にまつわる被害の記憶とどのように向き合うのか?「追放」の構想・執行・統合・記憶形成という四局面で議論を組み上げ、世界史的な位置づけを試みる。
目次
第1章 「追放」の前史―国民国家形成と住民移動
第2章 第二次世界大戦の戦後処理と住民移動
第3章 統合からタブー化へ―東ドイツの「移住民」
第4章 ナチズム後の国民の再定義―西ドイツにおける法的同権化
第5章 戦後の経済復興と社会再編―西ドイツにおける社会的・経済的統合
第6章 領土喪失後の回復要求―西ドイツにおける政治的統合
第7章 「追放」と統合をめぐる研究プロジェクト
第8章 失われた「東方」と被追放民の文化保護
第9章 冷戦下の東西分断と被追放民問題
第10章 ナチの過去との対峙と被追放民問題
第11章 変容する意識―一九六〇年代に向けた変化
著者等紹介
川喜田敦子[カワキタアツコ]
中央大学文学部教授。ドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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