フランクフルト学派と批判理論―“疎外”と“物象化”の現代的地平

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フランクフルト学派と批判理論―“疎外”と“物象化”の現代的地平

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560096543
  • NDC分類 361.234
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「解放の思想」の原点へ

 「批判理論」は、1920年代から30年代にかけて、フランクフルトの社会研究所に集まった思想家たちによって打ち立てられた。所長をつとめたホルクハイマー以下、アドルノ、フロム、マルクーゼ、ベンヤミン、ハーバーマスと、その名を挙げていけば、そこに20世紀社会科学の荘厳な群像劇が立ち現れる。
 彼らの活動が「批判理論」としてではなく「フランクフルト学派」として記憶されたことが本書の大きな出発点になっている。社会をトータルに対象化し、新たな解放の思想を提示する「批判」という手法は、自家中毒をおこして(否定弁証法)、解体してしまったのではないかという問題意識である。
 フランクフルト学派から批判理論へ――。これが本書の大きな柱となる。そこで浮上してくるのは、人物ではなく概念だ。とりわけ、「疎外」と「物象化」に大きな光が当てられる。
 批判理論はそもそもプロレタリアートのための「解放の思想」であり、実践と結びついて意味がある。このため本書では「疎外」も「物象化」も簡潔に定義され、読者が現実に立ち向かうための武器として与えられる。閉塞感深まる日本を捉える一冊。

スティーヴン・エリック・ブロナー[ブロナー]
著・文・その他

小田 透[オダ トオル]
翻訳

内容説明

「解放の思想」の原点へ。批判的社会理論を“疎外”と“物象化”を中心に、現実に立ち向かうための「武器」として再生させる画期的入門。

目次

イントロダクション―批判理論とは何か?
第1章 フランクフルト学派
第2章 方法の問題
第3章 批判理論とモダニズム
第4章 疎外と物象化
第5章 啓蒙された幻想
第6章 ユートピアの実験室
第7章 幸福な意識
第8章 大いなる拒絶
第9章 諦念から再生へ
第10章 未完の課題―連帯、抵抗、グローバル社会

著者等紹介

ブロナー,スティーヴン・エリック[ブロナー,スティーヴンエリック] [Bronner,Stephen Eric]
1949年生まれ。米カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。その後、米ラトガーズ大学政治学部で教鞭を執り、同大でもっとも権威あるボード・オブ・ガバナーズ・プロフェッサーのほか、ユネスコと連携する「虐殺予防と人権」のための研究プログラム執行委員を歴任。ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ(NSSR)訪問教授も務めた。2011年に「中近東平和賞」を受賞するなどアメリカを代表する政治学者

小田透[オダトオル]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。カリフォルニア大学アーバイン校で博士号(比較文学)取得。静岡県立大学特任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シッダ@涅槃

31
疲れましたw ◆面白いな、と思ったのは〈疎外〉と〈物象化〉を切り離すべきだ、と主張しているところ。〈疎外〉は全面的に批判、〈物象化〉は条件付きで認めている(理論が現実的、実際的に力を与えるようにするという限りにおいて)。◆フランクフルト学派についてはベンヤミンは少し読んでいたくらいなのだが、彼のユートピア的志向のユダヤ教臭さにいまいち乗れないなあ、という印象を持っていた。しかしユートピア志向は現実の搾取と疎外まみれた資本主義を相対化する力を持つことはなんとなくわかった。◆入門書としてはかなり難解かと思う。2019/01/14

代理

2
まったくわからん。訳者解説によれば入門書らしいけど。『批判理論』が辿った歴史的流れみたいなのは、なんとなく読めた(文字を追う程度)けども、〈疎外〉と〈物象化〉の現代的地平はさっぱり見えてこなかった。2019/02/23

ふんと

0
批判理論が次第に閉じていったことを批判的に論じていて、マルクス主義という思想的基盤から美学、心理学の潮流まで幅広いものを射程に据えながらあくまで形而上学的に概念を解いていって、そこが世相との乖離という著者の見立てなので、まあ必然的に難しい、A Very Short Introductionに敗北した アメリカの学者が書いた本で批判理論の再構築と脱構築が試みられている、とも訳者解説に書かれているので、少しずつ理解を深めてまたいつか戻ってきましょうね 2021/07/30

_ray4472

0
フランクフルターを知る。疎外と物象化。自分の研究テーマに落とし込むと、ぐっとパースペクティブが広がるような感覚があった。

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