ポピュリズム―デモクラシーの友と敵

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ポピュリズム―デモクラシーの友と敵

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560096178
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0031

出版社内容情報

移民排斥運動からラディカルデモクラシーまで、現代デモクラシーの基本条件としてポピュリズムを分析した記念碑的著作。ポピュリズムの時代を生きる
 ヘイトスピーチからブレグジット、トランプ米大統領の当選まで、世界を覆いつつある排外主義は、現代を生きるわれわれ一人ひとりの心の中をも蝕もうとしている。
 鍵概念として急浮上しつつあるのが「ポピュリズム」であることに異論の余地はあるまい。
 その歴史は少なくとも、19世紀末のアメリカの人民党にさかのぼり、第二次大戦後のアルゼンチンのペロン大統領の輝かしい記憶、そしてラクラウやムフが創始したラディカル・デモクラシーとの連関など、ラテンアメリカ研究を揺りかごに豊穣な世界を築いてきた。
 本書ではこの概念を、〈社会が究極的に「汚れなき人民」と「腐敗したエリート」という敵対する二つの均質な陣営に分かれると考え、政治とは、人民の一般意志を表わすものであるべきだと論じる〉イデオロギーと定義する。
 こう定義することで、その輝ける伝統も、昨今の悲しい排外主義の外貌を纏った現象形態も中立的に説明することが可能になる。加えて、この思想と運動が、「一般意志」の実現を掲げている点で元来「民主的」であるとしている点は非常に大きい。
 ポピュリズム研究の決定版! 森本あんり氏、水島治郎氏推薦!

カス・ミュデ[ミュデ]
著・文・その他

クリストバル・ロビラ・カルトワッセル[カルトワッセル]
著・文・その他

永井 大輔[ナガイ ダイスケ]
翻訳

?山 裕二[タカヤマ ユウジ]
翻訳

内容説明

移民排斥運動からラディカルデモクラシーまで、現代デモクラシーの基本条件としてのポピュリズム。

目次

第1章 ポピュリズムとは何か
第2章 世界中のポピュリズム
第3章 ポピュリズムと動員
第4章 ポピュリズムの指導者
第5章 ポピュリズムとデモクラシー
第6章 原因と対応

著者等紹介

ミュデ,カス[ミュデ,カス] [Mudde,Cas]
ジョージア大学国際関係学部准教授。1998年にライデン大(オランダ)で政治学の博士号を取得後、エディンバラ大(スコットランド)助教授、アントワープ大(ベルギー)准教授などを歴任。2014年から現職。著書のなかで、Populist Radical Right Parties in Europe(Cambridge,UK New York:Cambridge University Press,2007)は、国際社会科学協議会(International Social Science Council)などが主催する優れた社会科学研究に贈られるスタイン・ロッカン賞を受賞

カルトワッセル,クリストバル・ロビラ[カルトワッセル,クリストバルロビラ] [Kaltwasser,Crist´obal Rovira]
ディエゴ・ポルタレス大学(チリ・サンティアゴ)政治学部准教授。2008年にベルリン・フンボルト大(ドイツ)で政治学の博士号を取得後、サセックス大(イギリス)でリサーチ・フェローなどを務めたのち、2013年から現職。単著の他、ミュデとの編著などがある

永井大輔[ナガイダイスケ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。2003年から05年まで英オックスフォード大学に留学。法政大学および武蔵大学兼任講師。専門は十九世紀アイルランド史

高山裕二[タカヤマユウジ]
1979年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。明治大学政治経済学部准教授。専門は政治学・政治思想史。『トクヴィルの憂鬱』(白水社)で渋沢・クローデル賞、サントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瀬希瑞 世季子

2
ポピュリズムは中心が薄弱なイデオロギーなため必然的に他のイデオロギーと結びついてる。ポピュリズムのみでは世界はどうある/どうあるべきかといったビジョンは示せないため、政治問題に対して解決策も示すことはできない。(ここがファシズムとの違いだと思う)よって他のイデオロギーと結びついて多種多様な形をとることになる。ポピュリズムは選挙民主主義もしくは最低限の民主主義を推進する際にはプラスの役割を果たす傾向にあるが、成熟したリベラル・デモクラシー体制の発達を促すことにかけてはマイナスの役割を演じるきらいがある。2024/01/19

spanasu

2
ポピュリズムについてよくわかる(そしてポピュリズム関連への安易な言説に不満を持つようになる)本。「社会を「腐敗したエリート」と「汚れなき人民」のそれぞれ同質的な二分論で捉え、政治とは人民の一般意思の表現であるべきと考え、中心の薄弱なイデオロギーゆえに他のイデオロギーと結びつく」というポピュリズムの定義が素晴らしく、リベラルデモクラシーの自由主義の部分に対する民主主義にポピュリズムは内在する(シュミットかな?)というのが主題である。2019/12/12

ざっきい

2
近年話題の言葉を詳しく知りたく読んだ本。実はネットで下調べしており、ヤン=ヴェルナー・ミュラーが批判一辺倒なのに対して、こちらはデモクラシーの敵にも友にもなりうると評している。本書ではポピュリズムを、二元論(腐敗したエリートと清らかな我々)に基づき、「一般意思」を政治に反映させるべくホストイデオロギー周辺に形成されるサブイデオロギーとし、その広い特徴を捉えている。また、ポピュリズムはリベラルデモクラシーと相性が悪いものの、強力な権威主義には対抗しうると指摘するように問題を上手く言葉にしていると思う。2019/01/04

taming_sfc

1
リベラル・デモクラシーとポピュリズムの関係についてかなり深い洞察を与える一冊。ポピュリズム研究からイリベラル・デモクラシー研究へと架橋する一冊。2019/03/06

1
リベラル・デモクラシーに対するポピュリズムの価値の両義性を認めている点では水島『ポピュリズムとは何か』に近い。完全な権威主義~自由民主主義の移行過程においてポピュリズムが異なる効力を発揮するという枠組み(p.131)がわかりやすい。欲を言えばポピュリズム が伸長する原因にももう少し触れてほしかった。2018/10/08

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