出版社内容情報
第一巻に引き続き、本書の理論編ともいうべき第二部「基礎づけ・先取りする意識」と、擬似的ユートピア分析の第三部を収録。
【著者紹介】
1885~1977年。ドイツの哲学者。著書に「ユートピアの精神」など。
目次
可能性カテゴリーの諸層
世界の変革、あるいはフォイエルバッハに関するマスクスの十一のテーゼ
要約。先取りの性情と、その両極―暗い瞬間とひらかれている適合性
魅惑的な姿をとった昼の夢―パミーナ、あるいは愛の約束としての像
象徴的な形態をとった昼の夢―パンドーラの箱。残った善
第3部 (移行)鏡のなかの願望像(陳列品、童話、旅、映画、舞台)(実物より美しく見せる;鏡が今日語りかけるもの;新しい衣裳、まばゆい陳列品;美しい仮面、クー・クラックス・クラン、けばけばしい娯楽雑誌;歳の市やサーカス、童話や民衆小説における、もっとましな空中楼閣;旅の魅力、古美術、スリラー小説の幸福;舞踊における願望像、パントマイムおよび映像の世界;範型を提示する施設としてみた舞台、およびそこでの決断;嘲笑され憎悪された願望像、勝手きままでユーモラスな願望像;ハッピー・エンド、それは見抜かれていてそれでも擁護される)
著者等紹介
ブロッホ,エルンスト[ブロッホ,エルンスト][Bloch,Ernst]
1885‐1977。ドイツのマルクス主義哲学者。1918年の『ユートピアの精神』は、若きベンヤミンをはじめアドルノなどフランクフルト学派に多大な影響を与えた。ナチス時代にはアメリカに亡命し、戦後東独に戻るも、教条的マルクス主義から異端視され、1961年に西独に渡る。既成性を拒否する“未だ・ない”の存在論と“未だ意識されないもの”を先取りする芸術のユートピア機能を重視することにより、自然と人間とを貫く広大な領域に前人未踏の希望の哲学を切り開いた。1967年、その全業績によりドイツ書籍商組合の「平和賞」を受賞
山下肇[ヤマシタハジメ]
1920年生、1942年東京大学文学部卒、東京大学名誉教授、2008年没
瀬戸鞏吉[セトキョウキチ]
1927年生、1954年東京大学文学部卒、元成蹊大学教授、2006年没
片岡啓治[カタオカケイジ]
1928年生、1955年東京大学文学部卒、獨協大学名誉教授、2004年没
沼崎雅行[ヌマザキマサユキ]
1932年生、1955年東京大学文学部卒、慶應義塾大学名誉教授
石丸昭二[イシマルショウジ]
1940年生、1966年東京大学大学院修了、獨協大学特任教授、お茶の水女子大名誉教授
保坂一夫[ホサカカズオ]
1941年生、1966年東京大学文学部卒、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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