出版社内容情報
異様な「祭り」と狂信的なテロル。これらの出来事は、輝かしいフランス革命の「正史」からの逸脱として片付けていいのか?
【著者紹介】
1874~1932年。フランスの歴史学者。
内容説明
「希望」が輝いていた時代。全国連盟祭から理性の祭典、そして最高存在の祭典へ。人々の期待と昂揚が紡いだ新たな宗教は、どこへ向かったか?幻の名著の本邦初訳。
目次
革命史学の革命、そして革命の希望
革命宗教の起源
ロベスピエールと最高存在の崇拝
著者等紹介
マチエ,アルベール[マチエ,アルベール][Mathiez,Albert]
1874‐1932。フランシュ=コンテ地方リュクスイユ=レ=バン近郊の小農家に生まれる。94年高等師範学校に進学。96年に事故で左目を失敗するが、翌年に歴史教授資格を取得。その後、ソルボンヌ大学の初代革命史講座教授アルフォンス・オラールに師事して『敬神博愛教と旬日祭』(1903年)と『革命宗教の起源』(04年)を相次いで刊行。後者は、社会学者エミール・デュルケムに倣い、革命礼拝を純然たる宗教現象として分析して記念碑的著作となった。ほどなくダントンに好意的だった師オラールから距離をとり、“清廉の士”ロベスピエール擁護の論陣を張るようになる。07年にはオラールの研究グループとは別に、自らが会長を務めるロベスピエール研究協会を設立、その機関誌として『革命年報』(24年以降は『フランス革命史年報』)を創刊、革命史研究に決定的な影響を与えた。ブザンソン大学、ディジョン大学教授を歴任
杉本隆司[スギモトタカシ]
1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。ナンシー第二大学DEA課程修了。現在、一橋大学大学院社会学研究科特別研究員。ド・ブロス『フェティシュ諸神の崇拝』(法政大学出版局)を翻訳して日仏社会学会奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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