出版社内容情報
イエスの「愛」による主体と客体の止揚、それが運命の必然によって乗り越えられてゆくことを示した若きヘーゲルの記念碑的著作。
【著者紹介】
1770~1831年。ドイツの哲学者。著書に「精神現象学」など。
内容説明
弁証法論理の原初形態としてイエスの「愛」による主客の止揚が打ち出され、その愛自体が運命の必然によって乗り越えられてゆくことを示した若きヘーゲルの記念碑的著作。
目次
愛と疎外のドラマ
第1章 ユダヤ教の精神とその運命
第2章 イエスの登場 その道徳
第3章 律法と罰 愛による運命との和解
第4章 イエスの宗教
第5章 イエスの運命
第6章 キリスト教団の運命
著者等紹介
ヘーゲル,G.W.F.[ヘーゲル,G.W.F.][Hegel,Georg Wilhelm Friedrich]
1770‐1831。ヴュルテンベルク公国の首都シュトゥットガルトで中級官吏の長男として生まれる。チュービンゲン大学の神学校に入り、ヘルダーリン、シェリングと親交を結ぶとともに、フランス革命時にはその理念に共感して「自由の木」を植えたと伝えられる。卒業後、家庭教師、イエナ大学員外教授などをへて、ハイデルベルク大学教授に就任。1818年には当時の文相の招聘でベルリン大学に転任し、晩年は同大総長も務めた
細谷貞雄[ホソヤサダオ]
1920~95年。東京大学文学部卒業。東北大学文学部、岡山大学文学部両教授をへて岡山大学名誉教授。専門は現代哲学
岡崎英輔[オカザキエイスケ]
1940年生まれ。東北大学大学院博士課程中退。現在、弘前大学名誉教授。専門はドイツ観念論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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