キマイラの原理―記憶の人類学

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  • サイズ A5判/ページ数 414p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784560095553
  • NDC分類 389.04
  • Cコード C1039

出版社内容情報

非西洋圏の「記憶」の問題に着目し、口承文化と文字文化の中間段階にあるイメージの機能に光を当てる。

内容説明

文字なき社会において「記憶」はいかに継承されるのか。西洋文化のかなたに息づく「記憶術」から人間の「思考形式の人類学」へと未踏の領域を切り拓くレヴィ=ストロースの衣鉢を継ぐ人類学者による記念碑的著作。本邦初紹介。

目次

第1章 人類学者ヴァールブルク、あるいはあるユートピアの解読―イメージの生物学から記憶の人類学へ(ヴァールブルク―視覚的象徴とキマイラ;忘却された根 ほか)
第2章 アメリカ先住民の記憶術の形―絵文字とパラレリズム(絵文字の解読―ダコタ聖書;絵文字とシャーマンの歌―クナ族の例 ほか)
第3章 記憶、投射、信念、あるいは話者の変容(複雑な話者;投射と信念 ほか)
第4章 分かちえぬキリスト(アパッチ族のキリスト;ドニャ・セバスティアーナ ほか)

著者等紹介

セヴェーリ,カルロ[セヴェーリ,カルロ] [Severi,Carlo]
1952年生まれ。ミラノ国立大学で哲学を修めたあと、パリの社会科学高等研究院(EHESS)にて人類学を学び、クロード・レヴィ=ストロースのもとで博士号を取得。現在、同研究院社会人類学講座教授、フランス国立科学研究センター(CNRS)教授を務めるほか、社会人類学研究所メンバー、パリのケ・ブランリ美術館研究・教育部門協力者を務める

水野千依[ミズノチヨリ]
1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、青山学院大学文学部教授。専門はイタリア・ルネサンス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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misman

2
自分への感想> 文化人類学の幅広い知識がないと理解できない ただし「音と意味 音楽として聞くこと」のパートは理解しやすい もう少しイメージ人類学や映像人類学など、調べ把握した上でもう一度読みたい2019/12/22

takao

1
ふむ2025/07/01

路雨

0
「示される記憶は、言語の音を表現するのではなく、心的表象のまわりに一連の発話状況を構築し、独創的な仕方で共通の記憶── 儀礼の記憶──のなかにその痕跡を保存する。私たちが長い間、ただ口承的としか呼んでこなかった数多くの文化の記憶は、こうした素材から構成されている。それゆえ記憶という概念は〔…〕「思考の技術 (craft of thought)」として理解される。つまり、推論のコンテクスト、分類の範囲、想起の持続的図式であり、それゆえ着想、詩的想像力、そしてついには信念の持続的図式とみなされるのだ。」2025/07/04

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