ナチ強制収容所における拘禁制度

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ナチ強制収容所における拘禁制度

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560095485
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0022

出版社内容情報

無法が横行していたとする解釈を覆し、刑罰・労働・配給・郵便など規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を克明に分析する。「規制された地獄」の本質に迫る
 「ナチ強制収容所」といえば、看守たちによる恣意的な暴虐が横行していたという先入観が強い。しかし本書では、そのような見方を退け、実際には細部にまで及ぶ詳細な「拘禁制度」が存在し、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、気鋭の法学者が精緻に分析する。
 様々な規範(懲戒、強制労働、配給食、郵便、死刑制度)を、記録文書をもとに綿密に追っていくが、概ね規則正しく運用されていたことが分かる。強制収容所があくまでも通常の国家機関であるように見せるため、被収容者には労働法を適用させるかのように各種手当が支給されたり、売春施設に行くことが許された特殊なケースもあった。
 強制収容所からの生還者、フランス・レジスタンスの闘士でもあった、世界的大ベストセラー『怒れ! 憤れ!』の著者ステファン・エセルは、本書に寄せた「序文」で、「法学者ならではの厳密さで、拘禁される者たちが収容所に到着するところから、彼らの死体が焼却されるための手続き、その灰がどのように処分されるかを細かく定める拘禁制度を、ナチの官僚的手順に沿って再現してみせる」と述べる。まさに「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。

ニコラ・ベルトラン[ベルトラン]
フランス国立ブルゴーニュ大学の国立科学研究センターの研究ユニット〈知識 規範と感受性〉研究員。法学者。ドイツの大学でも教鞭をとるほか、ランゲンシュタイン・ツヴィーベルゲ強制収容所の記念館の館長を務めた。本書の基になった論文は、ベルリンのフンボルト大学の最優秀論文賞に選ばれた。そして著者の母語フランス語に書きかえられ、歴史書の老舗ペラン書店から刊行された。

ステファン・エセル[エセル]
外交官・人権活動家・作家。強制収容所からの生還者であり、フランス・レジスタンスの活動家でもあった。著作『怒れ! 憤れ!』は各国語に翻訳され、世界で450万部の大ベストセラーになった。

吉田 恒雄[ヨシダ ツネオ]
翻訳家。主要訳書にジョルジュ・ ベンスサン『ショアーの歴史』、ヤン・カルスキ『私はホロコーストを見た 黙殺された世紀の証言1939-43 上・下』(以上、白水社)ほかがある。

内容説明

「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。ナチ強制収容所には無法が横行していたとする見方を退け、懲戒・強制労働・配給食・郵便制度など、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、精緻に分析する。

目次

序論 収容所の全体主義地獄
第1部 郵便物(信書の送受に関する一般制度;無数あった特別規定;郵便検閲)
第2部 懲戒制度(収容所で適用されていた懲戒規定;調査(捜査)
囚人に対する懲戒刑の宣告
囚人への死刑宣告
刑の執行
あらゆる恣意的な制裁行為の厳重なる禁止)
第3部 強制労働(労働の組織形態全般;減刑(優遇)措置によって労働意欲を鼓舞する
囚人の死)

著者等紹介

ベルトラン,ニコラ[ベルトラン,ニコラ] [Bertrand,Nicolas]
フランス国立ブルゴーニュ大学の国立科学研究センターの研究ユニット“知識規範と感受性”研究員。法学者。ドイツの教育機関でも教鞭をとるほか、ランゲンシュタイン・ツヴィーベルゲ強制収容所の記念館の館長を務めた。『ナチ強制収容所における拘禁制度』の基になった論文は、ベルリンのフンボルト大学の最優秀論文賞に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

26
ナチスの強制収容所における収容者に対する管理制度と実態についてまとめた一冊。どこも同じように運営されていたかと思いきや、厳格な制度が底にあるとはいえ現場の独断専行で処罰や郵便物などの管理をしていたというのが興味深い。『死ぬまで最大効率で働かせる』という運営方針であり、規則を読むと冷酷な制度に間違いない。しかし、人の良心というのは規則であれば簡単に消失するものでもなく、食事が足りない人に内緒で食事を追加したり、眼鏡が破損し、新品が買えないという人には同情して修理するなどの非公式な対応があったという。2021/12/09

畝傍

0
強制収容所の運営において、法が人間に奉仕するのではなく、人間が法に奉仕する形態を取る事で、残忍さを(SS及び被害者である被収容者)正当化していたのではないかという研究。極めて興味深い内容だった。2017/07/29

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