この人、カフカ?―ひとりの作家の99の素顔

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この人、カフカ?―ひとりの作家の99の素顔

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095416
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

日記や手紙、走り書きやサイン、出版広告や高校修了証、アンケート用紙や遺言状などから、作家の知られざる魅力を浮かび上がらせる。カフカは自由だ
 高校卒業試験でカンニングする、バルコニーから痰を吐く、医者を信じない、ネズミを怖がる、オリンピックでの勝利を夢見る、エイプリルフールで担がれたふりをする、サインを偽造する、ゴーストライターになる、カジノで旅費をする、悪魔になる
 この本の目次にはこんな見出しが並んでいます。もちろん、すべてカフカのこと。
 3巻にわたるカフカ伝を著し、カフカ全集の編集にも参加した著者が、日記や手紙、走り書きやサイン、出版広告、妹に宛てたポストカード、『変身』の部屋の間取り、『田舎医者』の校正刷り、アンケート用紙や遺言状、墓碑銘など、カフカに関するあらゆるモノから、この作家の魅力の数々を浮かび上がらせていきます。
 「『この人、カフカ?』は、いつもと違う文脈のなかで、いつもと違う光のなかに、カフカを浮かび上がらせる。……ひとつひとつはたいしたものではない。目立たぬものを拾い上げ、なじみのものの新しい見方を書き留め、だれかの回想のなかにあるカフカの鏡像を引用しながら、痕跡を丹念に収集しただけだ。けれどそれらが集まれば──」

ライナー・シュタッハ[シュタッハ]
1951年生。文学研究者、評伝作家。フィッシャー社元編集者。カフカに関するエッセイを多数執筆。「カフカの花嫁」展企画。カフカ伝(全3巻)刊行。批判版カフカ全集の編集に参加。

本田 雅也[ホンダ マサヤ]
1964年東京生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。ドイツ近現代文学、児童文学専攻。著書に谷川道子・秋葉裕一編『演劇インタラクティヴ』(共著、早稲田大学出版会)ほか、訳書にマルティナ・アマン「あきらめないで 白血病と闘ったわたしの日々」(徳間書店)など。

内容説明

日記や手紙、走り書きやサイン、出版広告、高校修了証、妹に宛てた初めてのポストカード、『変身』の部屋の間取り、『田舎医者』の校正刷り、アンケート用紙や遺言状、墓碑銘などから、カフカのさまざまな一面を浮かび上がらせる。

目次

なくて七癖 Eigenheiten
感情 Emotionen
読むこと、書くこと Lesen und Schreiben
スラップスティック Slapstick
幻想 Illusionen
他の場所で Andernorts
鏡像 Spiegelungen:最後 Ende

著者等紹介

シュタッハ,ライナー[シュタッハ,ライナー] [Stach,Reiner]
1951年生まれ。文学研究者、評伝作家。フィッシャー社元編集者

本田雅也[ホンダマサヤ]
1964年東京生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得退学。ドイツ近現代文学、児童文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

18
カフカの日記や手紙のエピソードから興味深いものを取り上げ作者が解説を加えたもの。まあカフカ好きにはたまらない本だとは思うが、カフカの日記や手紙は正直素晴らしいので全集で買うのは大変なのでこういうまとめ本は便利である。カフカが生きた時代背景も描かれているので。娼婦についてとか、父との関係とか、恋人のこととか。2023/09/25

黒猫

18
流し読み。カフカの手紙長すぎ(笑)まるで、小節みたい。本書は、カフカの手紙やカフカ自身の写真も挿入されており資料としてはよくまとまっている。しかし、カフカが本当に好きじゃないとなかなか読みづらい。案外、カフカは後生に遺作を残したかったんじゃないかな?でなければ、友人ブロートに「自分の作品として自ら認めるものは変身と、断食芸人と、、、」 なんて書かないだろうし、ただ遺作を燃やして処分してくれと書けば良いだけだと思うし。カフカに聞いてみないとわからないけど。とりあえずまたカフカを再読しよう。2017/06/12

踊る猫

16
カフカについて書かれたものを読んでいると、カフカの小説を読んでいるような気分になる。それくらいカフカという人はワケが分からない。カフカのテクストをふんだんに散りばめたこの書物を読んでいると、あたかも『訴訟』や『変身』の世界の中に迷い込んだような気分にさせられる。笑いを誘われるところあり、涙が出て来るところあり……スルメのような、つき合えばつき合うほどその妙味が味わい深く感じられる人物だったのだろうなと思ってしまう。この一冊で(入門書とは言えないが)カフカをかなり概観出来る。またカフカ・ワールドに戻りたいな2017/04/24

きゅー

13
カフカに関する既成イメージを、別の視点によるイメージで対抗しようという一冊。毎日同じ体操をしたり、、他人に害する嘘はつけなかったりとまじめな人だなというのが第一印象。ところで、彼の瞳の色について人は青、黒、灰と百人百様の表現をしている、さて旅券を見ると、そこに書いてあるのは「黒青灰色」というオチも良い。ザムザ一家と当時彼が住んでいた家の間取りが全く同じといったトリビアも満載。僕はカフカの作品には興味があっても、カフカその人にはそれほどでもないので途中から飽きてしまったが、好きな人には堪えられない内容では。2017/06/09

masabi

9
【概要】日記や手紙を通して作品から連想するカフカ像とは異なる姿を描く。【感想】本人だけでなく関係者の回想録などから拾い上げたカフカにまつわるエピソード集で、人形をなくした女の子に人形からの手紙を書き続けて別れを受け入れられるようにした話など人柄が伝わる。「流刑地」の朗読で聴衆が失神した、カフカは生前無名だった、といった有名な話も事実と反すると訂正されもする。日記や手紙の引用が長くされているのも良い。時系列でもテーマごとでもないが、伝記には載らない小さい断片的なエピソードもあり楽しめた。2024/07/13

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