グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故

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グラウンド・ゼロ 台湾第四原発事故

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560095409
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

台北近郊の第四原発が原因不明のメルトダウンを起こした。生き残ったエンジニア・林群浩の記憶の断片には次期総統候補者の影が……。

伊格言[イ カクゲン]
1977年台南生まれ。台湾の作家。短篇小説集『甕中人(大甕の中の住人)』(2003年)で国際的な注目を浴び、初の長篇小説『噬夢人(夢を噛む者)』(2010年)が台湾文学長篇小説金典賞を受賞。『零地點(グラウンド・ゼロ)』(2013年)では呉濁流長篇小説賞及び華文SF星空長篇小説賞をダブル受賞した。現在は国立台北芸術大学で講師を務めながら、文学評論などを含めた幅広い執筆活動を続けている。2016年からは作家張耀升、陳栢青と共にインターネット上の文学評論「外辺世界」を発表している。

倉本 知明[クラモト トモアキ]
1982年香川県生まれ。立命館大学先端総合学術研究科卒、学術博士。台湾文藻外語大学助理教授。専門は比較文学。訳書に蘇偉貞『沈黙の島』(あるむ出版、2016年)がある。

内容説明

台北近郊の第四原発が、原因不明のメルトダウンを起こした。生き残った第四原発のエンジニア・林群浩の記憶の断片には次期総統候補者の影が…。戦慄の至近未来サスペンス。呉濁流文学賞、華文SF星雲賞受賞。

著者等紹介

伊格言[エゴヤン]
1977年台南生まれ。国立台湾大学心理学科、台北医学大学医学学科卒業、淡江大学中国文学研究科修士。本名は鄭千慈。聯合文学小説新人賞や自由時報文学賞、林栄三文学賞など各種新人賞を受賞。2003年、短篇小説集『甕中人(大甕の住人)』がドイツのライプツィヒ、フランクフルト・ブックフェアの選書に選ばれ、新世代作家の一人として大きな注目を集めた。07年、マン・アジア文学賞(Man Asian Literary Prize)にノミネートされる

倉本知明[クラモトトモアキ]
1982年香川県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科修了、学術博士。台湾文藻外語大学助理教授。専門は比較文学。台湾・高雄在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

89
以前、トルコに原発が輸出されるかもしれないというニュースを聞いた時、怒りを覚えた事がある。「今も事後処理や風評被害で大変なのに他国にも同じような目に遭うかもしれないような事を勧めるのか?」と思ったから。でもそこから本当に変わろうとしたのだろうか。文明に対する人間の驕りを指摘する文章や小蓉の言葉に「あの時」を忘れたいと思った事があるからこそ、突き刺さる。ある人物達の会話とラストはまさしく、絶望。そして国外に脱出した黄が再生可能エネルギーに注目しているのも結局は原発事故の影響を喰い物にしているだけなんだよな…2019/03/08

keroppi

73
「中国・SF・革命」で、この本のことを知った。福島原発事故から発想されたストーリーであるが、この本は、台湾の脱原発のきっかけの一つになったらしい。リアルでサスペンスある表現で、原発事故前後の台湾とそれに関わった人々を描いていく。台湾第四原発が、いかに複雑な経緯を辿ったものか、インターネットで調べて知る。ここにも日本が関わっている。この本で描かれる原発事故の怖さは、日本が経験した事故の延長にある。忘れることは出来ない。2020/09/13

Shintaro

65
伊格言初読み。台湾第四原発がメルトダウンし、台北は避難地帯となる。事故前と事故後のエピソードが交互に繰り返され、読みにくいっちゃ読みにくいが、それがサスペンス的味付けとなって読ませる。蔡英文総統は幸いにも脱原発路線を採用し、第四原発は凍結された。だから、このような世界は実現しなかったのだが、本作が反対運動に力を与えたのかもしれない。台風ごときでメルトダウンしねえよって思うけど、実際の第四原発工事もかなりずさんだったらしいね。これは、起こりうるべきもうひとつのフクシマであり、『バラカ』でもある。 2017/08/26

羊山羊

11
あの日、TVで見た原発の爆発を否が応にも思いだす。画面越しの圧倒的に空虚な現実感を見事に紙面に再現して見せた。台湾での原発事故を過去と未来の両軸から書く1冊。原発事故の発生から以降の描写は完全にホラー。そして、原発事故を引き起こしたあまりに杜撰な工事や体制、利益を求めて蠢く財政階の黒幕と、設定のどす黒いリアリティとおぞましさに感嘆さえ覚える。現実を超えたリアリティを読者に提供する、珠玉の近未来パニック・サスペンス。2019/12/04

Mc6ρ助

10
『まったくひどい話だった。この仕事を請け負った業者たちは、ここが第四原発遊園地になるとでも思っていたのだろうか (あるいは原寸大の原発模型でもつくっていたつもりなのだろうか。毎日午後三時になれば、ウランちゃんが観客のために乗馬ダンス でも踊ってくれるとでも?)(p092)』フィクションと現実が比較できるわけでなし、こっちはその現実を前提に創作されたものだが、『想定外』という言葉をあの時にああいうふうに言える技術者や、そういう人たちが作ったり動かしている日本の原発は、やっぱり、納得しがたい。2017/11/08

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