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シリーズ近現代ヨーロッパ200年史
地獄の淵から―ヨーロッパ史1914‐1949

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  • サイズ A5判/ページ数 512p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784560095362
  • NDC分類 230.7
  • Cコード C0022

出版社内容情報

英国の泰斗が20世紀前半を通観。二度の世界大戦を軸に、政治・経済・文化と各地域を網羅、学識と読みやすさを兼ね備えた決定版!今日の世界を形成した20世紀の諸力を解明
 本書は、1914年から1945年の30年間を、二度の世界大戦と間断のない国境・民族紛争に見舞われた「三十年戦争」(地獄)ととらえ、欧州全域を網羅し、その後の新たな秩序を展望する、圧巻の「20世紀史」だ。最新研究を踏まえ、戦争、政治、経済、社会のみならず、豊富なエピソードを交えた文化と時代精神までも取り込み、奥行きは深い。ナチズム研究の世界的権威のカーショーが、独自の構成と解釈で激動の時代を俯瞰しつつ、個々の事象を平易に語り、興趣が尽きない。歴史家アントニー・ビーヴァーが、「非の打ちどころがない学識に、賞賛すべき明快な思想と筆致を兼ね備えている」と本書を推薦し、欧米主要メディアも大絶賛する歴史書だ。
 ペンギン・ランダムハウス社の「ヨーロッパ史叢書」から、本書の続巻となる20世紀後半史、カーショーの『分断された大陸 ヨーロッパ史 1950‐現在』(仮題)と、リチャード・エヴァンズの『力の追求 ヨーロッパ史 1815‐1914 上・下』(仮題)を、「シリーズ 近現代ヨーロッパ200年史 全4巻」として刊行予定。

イアン・カーショー[カーショー]
1943年、英国オールダム生まれ。現在、英国シェフィールド大学名誉教授。ドイツ現代史、ナチズム研究の世界的な権威であり、英国勲爵士への叙勲をはじめ、数多くの学術賞を受賞している。主要著書として『ヒトラー 権力の本質』、『運命の選択1940?41 世界を変えた10の決断』、『ヒトラー 上1989?1936 傲慢』『ヒトラー 下 1936?1845 天罰』(以上、白水社)、『ヒトラー神話 第三帝国の虚像と実像』(刀水書房)などの邦訳がある。

三浦 元博[ミウラ モトヒロ]
大妻女子大学社会情報学部教授。主要訳書「東欧革命1989」「レーニンの墓 上下」「情報戦のロシア革命」「ヤルタからヒロシマへ」「廃墟の零年1945」(以上、白水社)

竹田 保孝[タケダ ヤスタカ]
元共同通信社記者

内容説明

独自の構成と解釈で二〇世紀前半を俯瞰。今日の世界を形成した二〇世紀の諸力を解明。二度の世界大戦を軸に、政治・経済・社会・文化と欧州全域を網羅、英国の泰斗による、学識と読みやすさを兼ね備えた、通史の決定版!カラー口絵図版・地図多数収録。

目次

概論 自滅時代のヨーロッパ
第1章 瀬戸際で
第2章 大惨事
第3章 不穏な平和
第4章 火山の上で踊る
第5章 迫りくる暗雲
第6章 危険地帯
第7章 奈落へ
第8章 生き地獄
第9章 暗い数十年の静かな変化
第10章 灰の中から

著者等紹介

カーショー,イアン[カーショー,イアン] [Kershaw,Ian]
1943年、英国オールダム生まれ。現在、英国シェフィールド大学名誉教授。ドイツ現代史、ナチズム研究の世界的な権威であり、英国勲爵士への叙勲をはじめ、数多くの学術賞を受賞している

三浦元博[ミウラモトヒロ]
1950年、滋賀県生まれ。東京外国語大学卒。共同通信社を経て、大妻女子大学社会情報学部教授

竹田保孝[タケダヤスタカ]
1944年、広島県生まれ。東京大学文学部卒。共同通信社ロンドン、ヨハネスブルグ、ワシントン各特派員歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュン

14
本書を読むと、なぜドイツはナチ化したのかと問うより、むしろ議会制民主主義が1932年まで生き残ったのは何故かと問うほうが重要だという事実に気づかされる。新しく生まれた民主国家群はチェコスロバキアとドイツを除いて全て権威主義に飲まれているのだ。トニー・ジャットの時も感じたが、アラフォーになる前にカーショーと出会えて運がよかった。カフカのような文学作品をナチズムやソ連に関連付けて読んだことなかったから。「カフカ作品にある理解不可能な規制への自発的な服従は、その後数十年間の全体主義社会の予告とも思える」2021/07/06

11
『ヨーロッパ戦後史』に引き続いて『ヨーロッパ史1950-2017 分断と統合への試練』を読むため、8章「生き地獄」9章「暗い数十年の静かな変化」10章「灰の中から」を再読。改めて、戦後にヨーロッバで起こった民族異動とユダヤ人差別、ドイツ人への復讐の酷さに言葉が詰まった。全体的にトニー・ジャットの方が国別の記述が詳細かつ分析的で分かり易い気がした。『分断と統合への試練』で1950年以降がどのように描写されるのか楽しみだ。2段組約530ページ。高い山に登る前の心境だ。2021/03/03

hurosinki

5
「短い20世紀」前半の欧州を万遍なく解説。ドイツにかなりの頁が割かれる。西欧列強の中でもフランスの記述はやや少ないか。そして早くも大戦前から芽を出す東欧での残虐行為も克明に描かれる。WW1後のドイツは地政学的不安定、経済不安、ソ連の存在、そして多額の賠償を課しながら暴発のためのガワは残すという最悪の形の講和条約下でナショナリズムは影響力を伸ばし、更に具体的な力を持つようになった。2019/03/01

八八

3
この著作はヨーロッパ通史の全4巻の内の1巻である。対象の時期は1914年から1949年の30年間のヨーロッパを徐々している。この時期のヨーロッパは第1次世界大戦の勃発、戦間期の協調と混乱、そして第2次世界大戦による破局と復興の時代であり「地獄の淵から」というタイトルが表す通りである。著者のイアン・カーショーはナチスドイツ及びヒトラー研究の大家であり、叙述の軸足をドイツ中心に据えている。古き良きヨーロッパが破壊され、近代の暴力や蛮行の嵐、超大国による分断などを描き切った力作である。2020/01/24

TK39

3
2ヶ月かかって読了。第一次世界大戦から第二次世界大戦後まで。ホロコースト、ドイツの東欧、ロシアでの行い、また、それに対する大戦末期の被占領地域でのドイツ人に対する復讐などもその背景も詳しく記載しており、どんよりして途中から読むスピードが落ちた。第一次世界大戦は歴史だが、第二次世界大戦は自分が知っている現代につながっているので、悲惨さが伝わってくる。三部作との事であり、その前後の時代も出版されるので期待。2018/04/22

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