蔡英文自伝―台湾初の女性総統が歩んだ道

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560095249
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0030

出版社内容情報

政治と無縁の家庭に生まれ、日本式の教育を受けた厳格な父親に育てられた物静かな少女が、台湾総統になるまでの秘められた信念と道程

蔡英文[サイエイブン]
1956年台北生まれ。台北県(現新北市)で育つ。国立台湾大学法学部卒、コーネル大学ロースクール法学修士、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法学博士を取得。帰国後、国立政治大学及び東呉大学で教職に就く。台湾のWTO加入交渉時に経済部で首席法律顧問を務めたことから、政府内の様々な要職を歴任。民進党が政権を獲得した2000年に中台関係の政策に携わる行政院大陸委員会の主任委員になり、04年に立法委員選挙で初当選、06年1月から翌年5月まで行政院副院長を務める。民進党が08年の総統選挙で敗れた後、第12代党主席に就任、民進党の立て直しを図る。16年5月に台湾で初めて女性として総統に就任。著書に『蔡英文 新時代の台湾へ』(白水社)

劉永毅[リュウエイキ]

前原 志保[マエハラシホ]

内容説明

新たな民主主義のリーダーの知られざる素顔。政治とは無縁の家庭に生まれ、日本式の教育を受けた厳格な父親に育てられた物静かな少女が、学者から官僚へ、そして台湾総統になるまでの秘められた信念と軌跡。

目次

序章 三人の涙
第1章 生命の中にある「真」・「善」・「美」
第2章 蔡式学習法
第3章 十年間の国際交渉
第4章 政治の嵐が巻き起こる
第5章 民進党を再び立て直す

著者等紹介

蔡英文[ツァイインウェン]
1956年台北生まれ。台湾原住民パイワン族の血を引き、屏東の客家にルーツをもつ自動車修理業を営む父と、河洛人の母の間に末っ子として生まれ、台北県(現新北市)で育つ。国立台湾大学法学部卒。コーネル大学法学院法学修士、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法学博士を取得。帰国後、国立政治大学及び東呉大学で教職に就く。台湾のWTO加入交渉時に経済部(日本の経済産業省に相当)で首席法律顧問を務めたことから、政府内の様々な要職を歴任。16年5月に台湾で初めて女性として総統に就任

前原志保[マエハラシホ]
カナダブリティッシュコロンビア大学卒業(東アジア研究)、イギリスリーズ大学修士課程修了(中国研究)、国立台湾大学国家発展研究所で法学博士号取得。博士論文「李登輝と台湾アイデンティティ」(2014年)で台湾研究博士論文賞受賞。現在、九州大学韓国研究センター学術協力研究員、福岡国際大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

25
自伝でありながら淡々と書かれているのがいい感じを受けました。書いている話からは論理的で自らはからわずのような部分も感じ、巨視的な視点を持たれているのかなと思いました。2023/06/15

スリーピージーン

15
政治家の自伝となるとたいていは自慢や人脈の多さなどを盛って話すようなものが多いが、この人は地味で実直な印象があり、興味を持っていたので読んでみた。読書好きな少女期から高等教育を終え、学者、政務官から政治家になるまで、わりと簡潔に書かれていて、民進党でいかに耐えて耐えて仕事をしてきたかがわかる。大変な精神力と冷静さを持ち合わせておられることに感心する。無知なタレントが知名度だけで票を取って政治家づらする日本と、皿洗いをして貯めたお金を自ら献金して政党を応援しにくる社会の政治家。なんという差だろう。2020/02/02

ロピケ

8
議員の資質として必須であるはずの、相手の話を最後まで聞き、相手の質問の内容を理解して答える、という基準も満たさないの日本の国会議員のやりとりを見て、現実はこんなもの・・とは思うものの、どこかに救いを求めたくなって思い浮かんだのがこの方でした。「わたしはシャルリー」とは全然思わなかったけど、「わたしは蔡英文」と、共感するところが多かった。『ビフォーアフター』がお気に入りなんて、なるほど。2017/03/24

中将(予備役)

6
研究者が実務家になり、政治家になる過程が語られていた。法律学や英米法への興味は、遠く及ばない身ながら親近感も持った。背後に台湾政治や両岸関係の動きも感じられ興味深かった。親族のこともまた重要。2019/05/17

アーク

5
国民党の総統の後継者がが民進党の女性の総統になった。それだけで台湾にとっては歴史に残る大きな変化だし、蔡英文氏にも大きなプレッシャーがかかっていると思う。もちろん氏も政治に関わっていくことでそれを強く感じていることは本書の中によく描かれているけれど、この方は非常に強い責任感と使命感で艱難を乗り越えてきたのがよく分かる。本書は総統就任前に書かれているので、具体的な成果が現れるのはこれからだけど、きっと氏は中国の陰に脅かされがちな台湾にとっての転機になるだろうね。2017/04/11

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