出版社内容情報
イスラム原理主義組織の成り立ちや歴史的背景から、組織に属さない「ローンウルフ」の若者まで、過激化するメカニズムを解き明かす。過激化するメカニズムを解き明かす
アルカイダの創始者ウサマ・ビンラディンが米軍によって殺害されてから5年が過ぎ、公的には「対テロ戦争」は完了した。この間、過激派対策に膨大な量の血と財が注ぎ込まれた。新たな法が制定され、治安当局の権限が強化された。にもかかわらず、イスラム武装勢力は衰えを見せないばかりか、かつてない脅威となっている。
イスラム過激主義が生きながらえ、しかも拡散し脅威を強めたのはなぜか。彼らの暴力とユートピア的メッセージがこれほど多くの人の心をつかむのはなぜか。彼らの脅威はどれほど現実的なのか。この現象はなぜこんなにも粘り強く続いているのか。今後数十年間で彼らはどう進化していくのか――。本書はこれらの問いに対する答えを示すものである。
中東をはじめ世界各地の紛争地域を長年取材してきた著者は、グローバル・ジハードの起源から説き起こし、アルカイダ、イスラム国、さらにローンウルフ(一匹狼)に至るまで、イスラム過激派とそのシンパがたどってきた道を丁寧に掘り起こす。彼らが過激化するメカニズムを解き明かす戦慄のノンフィクション。宮田律氏(現代イスラム研究センター理事長)推薦!
ジェイソン・バーク[バーク]
英国のジャーナリスト。1970年、ロンドン生まれ。1998年、『サンデー・タイムズ』記者としてパキスタン、アフガニスタンを取材。その後、『オブザーバー』特派員、『ガーディアン』特派員として、2001年以降のアフガニスタン紛争、2003年のイラク戦争など世界各地の紛争地を駆け巡り、とくにイスラム原理主義組織に関する報道には定評がある。現在はヨハネスブルクを拠点にアフリカ各地で取材活動を続けている。著書に『アルカイダ』(講談社)のほか、On the Road to Kandahar、The 9/11 Warsがある。
木村 一浩[キムラ カズヒロ]
1969年宮城県生まれ。上智大社会学科卒業。93年共同通信社に入社。大阪社会部、外信部などを経て2003年からカブール支局長、カイロ特派員、ワシントン特派員など。15年からカイロ支局長。共訳書に、スティーブ・コール『アフガン諜報戦争』(白水社)。
内容説明
長年イスラム過激派を取材してきた著者が、今後のテロの形態に関する確かな根拠を示す労作。新たな地理的な広がりや、ISの潤沢な資金源などをかつてないほど詳細に紹介し、過激派の「今」を伝える。過激化するメカニズムを解き明かす戦慄のノンフィクション!
目次
第1章 イスラム武装勢力の興隆
第2章 グローバル・ジハードの起源
第3章 アルカイダと、イスラム国の起源
第4章 イスラム国
第5章 関連組織
第6章 カリフのパレード
第7章 指導者なきジハード
第8章 ムーブメント(運動)
第9章 新たな脅威
著者等紹介
バーク,ジェイソン[バーク,ジェイソン] [Burke,Jason]
英国のジャーナリスト。1970年ロンドン生まれ。98年『サンデー・タイムズ』記者としてパキスタン、アフガニスタンを取材。その後、『オブザーバー』や『ガーディアン』の特派員として、2001年以降のアフガニスタン紛争、イラク戦争などの戦争報道に従事
木村一浩[キムラカズヒロ]
1969年宮城県生まれ。上智大学社会科卒業。93年共同通信社に入社。大阪社会部、外信部などを経て2003年からカブール支局長、カイロ特派員、ワシントン特派員など。15年からカイロ支局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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