ビザンツ帝国の最期 (新装版)

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ビザンツ帝国の最期 (新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560094358
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ひとつの国の滅亡の過程をつぶさに描く

 1453年5月28日、ビザンツ帝国皇帝コンスタンティノス11世は、コンスタンティノープルを包囲するオスマン・トルコ軍に対し最後の戦いに臨もうとしていた。出陣に際しての演説は、「たとえ木や石でできた者であっても涙をとめることができなかった」と言われるほど感動的なものだった。翌未明、城壁がついに破られたと悟った皇帝は、死に場所を求め敵中に突入する──
 悲愴で劇的な、長らく語られてきた帝国滅亡の場面である。だが悲しいかな、この出来事を伝える記録は偽作であることが今日では判明している。では実際にはどうであったのかを、当時の他の記録を見ていきながら、その背景にあるビザンツ人の価値観や複雑な国際政治の現実を、最新の研究成果を盛り込んで分析したのが本書である。
 同じキリスト教の西欧諸国は、かつて十字軍で都を征服した敵でもある。一方、かなりの期間、ビザンツ人とトルコ人は必ずしも敵同士ではなく、日常レベルでは平和に交流していた。両者のはざまで、皇族から都市民衆まで個々人が、危機に際してどういう選択をしたか、著者は包囲戦の百年前から帝国滅亡後の人々の動向まで描いていく。

内容説明

西の「ラテン人」諸国と東のオスマン・トルコのはざまで国際政治に翻弄されたその最期を、コンスタンティノープル陥落の百年前から帝国滅亡後まで、最新研究に基づいて描く。

目次

第1章 コンスタンティノープルの秋
第2章 幻影の帝国
第3章 策を弄する
第4章 断崖に向かって
第5章 獅子の尾をよじる
第6章 公会議と十字軍
第7章 ムラトからメフメトへ
第8章 復讐の女神
第9章 波止場にて
第10章 東か西か

著者等紹介

ハリス,ジョナサン[ハリス,ジョナサン] [Harris,Jonathan]
ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ校ヘレニック・インスティテュート教授(ビザンツ史専攻)。ビザンツと西欧の関係、とくに十字軍、イタリア・ルネサンス、1453年以降のギリシア人ディアスポラを専門とする

井上浩一[イノウエコウイチ]
京都大学文学部卒、同大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Masayuki Shimura

2
【この惨事から得られた教訓は他にもあった。問題は、その教訓が何かについて、ビザンツ人たちのあいだで合意が成立しなかったことである】(文中より引用)・・・・・振り返ってみれば単直線的に帝国の崩壊に突き進んでいるように見えたとしても、その時代を生きている人たちからすれば、帝国の終わりはまったく予想もつかなかった未来であったんだなということを痛感しました。冷静である一方、冷淡まではいかない筆者の目線に共感を覚える一冊です。2022/11/15

しじまいずみ

1
難しかったけれども最後まで読めた。訳者の言う通り、「歴史というものはロマンではない」ということに同感した。事実の羅列にロマンを求めるのはそこに味付けをして勝手に感動してる他人事だからであって、リアルタイムに当時を生きた人たちにとってはロマンもへったくれもないだろう。 それでも当時を生きたい人たちのことを少し理解できた…と思う。2023/09/11

1
訳者も言っているように、ロマン小説のような書かれ方が多い中、一般市民の日常や政治の延長として帝国の滅亡と略奪と生き残った営み文化があったと、あえて淡々と書いてあり、参考になった2022/07/05

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