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出版社内容情報
二人芝居のマスターピース! アルコール依存症のひきこもり中高年と認知症の老婆をめぐる「ドキュメンタリー」。東京成人演劇部の旗揚げ作品。
内容説明
ドキュメンタリー作家志望の女子大生が、「8050問題」の親子を取材するなか、認識と記憶の儚さにさらされてゆく―。松尾式「二人芝居」の作り方。
著者等紹介
松尾スズキ[マツオスズキ]
1962年生まれ。九州産業大学芸術学部デザイン科卒業。大人計画主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
25
松尾スズキの二人芝居。ほんと、8050問題って、ほんと、どうなるんだろう。深刻な面と笑うしかない面、そして円環的な時間のあり方、退屈という暴力。面白いだけではないのが松尾さん。2021/05/01
桜もち 太郎
12
松尾スズキが描く戯曲、二人芝居だ。本格的な彼の戯曲を読んだのは初めて。彼曰く、読み物として面白いものを書きたかったらしい。8050問題をドキュメンタリー作家志望の女子大生が取材するという形をとっている。で結論を言うと演劇は難しいということがわかった。この作品を舞台で見ると全く違って見えるのかもしれないが。それにしても最後のあっけない幕切れといったら。二人芝居でここまで空間を広げられるのはさすが本格派ということだろう。鬼才です。2021/09/18
こばやしこばやし
7
松尾スズキの戯曲を初めて読む。巻末の対談解説がいい感じで冷静。作品自体は8050問題が題材。演じることの愉しみというか、いつわることの快楽というか、熱を帯びていく感じが台詞としても画としても楽しい。著者が読みやすさや上演のしやすさを意識しているから、読んでいて頭の中で想像しやすい。不確かな語り手というものが小説ではあまり多用されない一方、演劇は登場人物の台詞で世界が作り上げられるので作品世界がたゆたいやすい。本作も配役や劇自体の構成がたゆたっていた。融通無碍でしっかりとした構成。2024/09/04
法水
5
スズナリで上演中の二人芝居の戯曲。KERAさんの『キネマと恋人』にも詳しい解説がついていたけど、本書では実際の上演を想定して丁寧に書かれたト書きがついていて「松尾式二人芝居の作り方」ともなっている。実際の上演を観ていなくてもギガ面白スとなること請け合い。巻末には安藤玉恵さんとの解説対談を収録。2019/07/07
ホレーシオ
4
スズナリで舞台を見てすぐに台本を買い、あっという間に読み終わってしまった。 8050問題を記録するドキュメンタリーの撮影というベースの上に、いろんなものが混ざり合うおかしみを加えた傑作喜劇。 祭りへの加わり方がわからないとオサムが嘆くシーンと、最後のエイコのセリフが好きだった。2019/07/16
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