グローバリスト―帝国の終焉とネオリベラリズムの誕生

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グローバリスト―帝国の終焉とネオリベラリズムの誕生

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  • サイズ 46判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560093986
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C0033

出版社内容情報

本書は、1920年代から現在に至るまで百年にわたる国際政治経済史を背景に据えながら、この40年、散々語り尽くされてきたように思われるネオリベラリズムの起源と発展に関して、理論的にも歴史的にも新たな光を当てる試みである。
ネオリベラリズムというとき、その焦点はアメリカのシカゴ学派に置かれるが、本書は、ジュネーヴ学派という、これまで顧みられなかった思想家群像に注目している。
とりわけ重要なのは、ネオリベラル理論の核心が制度設計に置かれていたということである。それは、ハプスブルク帝国の灰塵を揺籃とした、その出自に刻印されていた。すなわち、帝国後の世界にふたたび秩序をもたらすことが目的の思想運動だったのである。その際、脱植民地化と民主化の波といかに対峙するかがこの運動には重要だった。
本書が提示するのは、1920年代ウィーンのミーゼス・サークルに始まり、1980年代にWTOの創設で絶頂を迎える、三世代にまたがる思想家たちの物語である。国民国家(インぺリウム)と世界経済(ドミニウム)を融合させる連邦を夢見た者たちの勝利ではなく、敗北の軌跡。

内容説明

ネオリベラルとは、市場原理主義者ではなく、実は、市場を包み込む“制度構築”を重視する専門家集団である。彼らは、国民国家に分かれた“政治”と世界で一体化した“経済”のあいだで均衡を保つ国際的な連邦を構想しながら、“経済憲法”を通じて世界秩序を実現しようと試みてきた。本書は、ハプスブルク帝国の灰塵のなかに始まり、WTOの創設で絶頂を迎える“知的プロジェクト”として、ネオリベラルなグローバリズムを読み解く知的論争の書である。

目次

序章 世界の諸秩序について考える
第1章 壁の世界
第2章 数字の世界
第3章 諸連邦の世界
第4章 諸権利の世界
第5章 諸人種の世界
第6章 諸憲法の世界
第7章 シグナルの世界
終章 単一の国民の存在しない人びとの世界

著者等紹介

スロボディアン,クィン[スロボディアン,クィン] [Slobodian,Quinn]
1978年生まれ。カナダ出身の歴史学者。2008年、米ニューヨーク大学PhD。米マサチューセッツ州ウェルズリー・カレッジ歴史学教授を経て、現在、ボストン大学パーディー・スクール国際関係史教授。専門は、ドイツ史および国際関係史

原田太津男[ハラダタツオ]
1964年生まれ。大阪市立大学経済学研究科博士後期課程退学。現在、龍谷大学経済学部教授。専攻は世界経済論

尹春志[ユンチュンジ]
1967年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。現在、西南学院大学経済学部教授。専攻は世界経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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八八

4
本著は、第一次世界大戦で崩壊したオーストリア・ハンガリー帝国の首府ウィーンにおいて、ミーゼスが発足し門下のハイエクが発展させた"オーストリア学派"、いわゆるネオリベラリズムの軌跡を、20年代のウィーンからGATT・WTOの発足まで、学派に類する経済学者を通して追いかける。国民国家における分配を叫ぶ大衆の影響から、如何に神聖で、不可知の市場を切り離し保護するのか。自らが生きた"帝国の枠組み"をグローバルな領域まで拡大した仕組みを創り上げる為に、どのような議論が展開されたのかを描く。2024/05/28

takao

1
ふむ2024/08/05

らすた

0
途中から超飛ばし読みなので、「読んだ」とするのはおこがまし過ぎる私です。 とはいえ、人よりも経済至上な姿勢はよくわかりました。私とは相容れない考え方です。2024/07/04

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