出版社内容情報
世界を破壊しないための「人の道」──核兵器禁止条約(TPNW)の歴史を、内部文書や関係者の証言から詳述する。現代史の一級資料。
内容説明
どのように実現したのか、なぜ重要なのか?世界を破壊しないための「人の道」―核兵器禁止条約(TPNW)の歴史を、内部の戦略文書や関係者の証言から詳しくレポートする。核戦争を止める「国際法」がわかる、現代史の一級資料。巻末付録・注記・索引付き。
目次
1 人道イニシアティブ―二〇一〇~二〇一七年(気運の醸成)(「人道的イニシアティブ」の始まり;土壌を変えるとき;機は熟す)
2 核兵器禁止条約の誕生(二〇一六年、交渉の権限を得る;TPNWをめぐる交渉)
3 論争(「人間の安全保障」、力学の変化、核をめぐる現状の打開;「人道イニシアティブ」とTPNWに対する反論)
4 TPNWの影響と今後の見通し(TPNWとは何か)
著者等紹介
クメント,アレクサンダー[クメント,アレクサンダー] [Kmentt,Alexander]
1965年ウィーン生まれ。外交官。2011年~2016年と2021年~、オーストリア外務省軍備管理軍縮局長。2016~2019年、EU(ヨーロッパ連合)政治安全保障委員会オーストリア大使。「人道イニシアティブ」を説き、TPNW(核兵器禁止条約)の発効に尽力し、第1回締約国会議の議長をつとめる。2014年に来日し、広島と長崎で被爆者と交流
古山彰子[コヤマショウコ]
1986年愛知県生まれ。NHK記者。同志社大学文学部英文学科卒業後、NHK入局。広島放送局、報道局国際部、ヨーロッパ総局(パリ)を経て、国際放送局World News部記者・制作デスク。TPNW(核兵器禁止条約)の制定を目指すICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)や、本書の著者アレクサンダー・クメント氏らの動きを2014年から取材
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
1965年名古屋市生まれ。翻訳家。立命館大学経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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