スターリングラード〈下〉

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スターリングラード〈下〉

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  • サイズ 46判/ページ数 434p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560092767
  • NDC分類 983
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『人生と運命』(みすず書房)の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。人情味あふれる物語が居間のランプに照らされ、戦場の火炎に炙られる。市民と兵士に、さらにはドイツ兵にも同情の視線が注がれたポリフォニックな群像小説。
本書は1942年4月のヒトラーとムッソリーニ会談から、主人公の一人クルイモフがヴォルガ川を渡ってスターリングラードへ入る9月まで、5カ月未満の物語だ。冒頭、コルホーズ労働者が召集令状を受け取る心理描写の細やかさは、本書の典型的特徴だ。「老練な赤軍の将軍、新米の民兵、恐怖におののく主婦を描くとき、グロスマンは分け隔てのない思いやりと敬意をこめてペンをふるう」。そして「スターリングラード駅防衛戦の描写は『イーリアス』に匹敵しよう。グロスマンが描く、24時間以内に確実に死ぬことを知っている若者たちの内面描写は真に迫っている」。
本書は、英国のロシア文学翻訳家チャンドラー夫妻の校訂による、検閲・削除された原稿の追加を含む改訂英訳版(2019年)からの邦訳となる。

内容説明

20世紀の『戦争と平和』、大戦争をつらぬくヒューマニズム。『人生と運命』の読者が待ち望んだその前編となる全三巻。現代ロシア文学の金字塔、スターリングラード二部作ここに完結!

目次

第2部(中巻からつづく)(第45章~第52章)
第3部(第1章~第55章)

著者等紹介

グロスマン,ワシーリー[グロスマン,ワシーリー] [Grossman,Vasily Semyonovich]
1905年、ウクライナのユダヤ人家庭に生まれる。モスクワ大学で化学を専攻、卒業後は炭鉱で技師として働く。30年代から小説の執筆を始める。独ソ戦中は従軍記者として最前線やトレブリンカ絶滅収容所を取材する。そこでホロコーストの事実を世界で最初に報道する。52年、『正義の事業のために』(本書『スターリングラード』の初出版のタイトル)を刊行。60年、本書の後編にあたる『人生と運命』を完成させるが、KGBによってタイプ原稿を押収される。64年、死去。その後、原稿の写しがマイクロフィルムに収められて、80年にスイスにてロシア語で刊行

チャンドラー,ロバート[チャンドラー,ロバート] [Chandler,Robert]
英国のロシア文学翻訳家。グロスマン、プーシキン、プラトーノフ、イスマイロフなどの作品を英訳し、数多くの翻訳賞を受賞している。ロシア文学の英訳者として、第一人者の地位を築いている

チャンドラー,エリザベス[チャンドラー,エリザベス] [Chandler,Elizabeth]
英国のロシア文学翻訳家。グロスマン、プーシキン、プラトーノフ、イスマイロフなどの作品を英訳し、数多くの翻訳賞を受賞している。ロシア文学の英訳者として、第一人者の地位を築いている

園部哲[ソノベサトシ]
1956年福島県生まれ。1979年一橋大学法学部卒業、三井物産入社。同社退職後、翻訳業に就く。ロンドン郊外在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アトレーユ

9
ようやく読了。とはいえ、停滞せず、かなりさくさく読めた。最初は登場人物が入り混ざり巻頭の人物リストを見返しながら読んでいた。戦時下でのフツーの人々の生活の話だが、戦争で鬱々/生活がどん底、とかいう話ではない。ドラマチックな展開はそう多くはないし、最後は攻防戦であっけなく散っていったりという部分もあるが、全体としては、こんなに登場人物が多いのに、皆が皆、戦時下でも自分のやるべきこと(国のため、周囲のため≒生き抜くこと)という核を持っている。ニンゲンって案外しぶとい。2025/03/30

田中峰和

8
戦場の民間人たちの困惑が主に描かれ、戦闘場面は少ない。罪のない住民が殺されるのは、わが国でも米軍による空爆や原子爆弾で十分思い知らされているが、ソ連も同じ目に合っていたのに、今はウクライナでは民間人を虐殺している。ドイツが先制攻撃で有利な戦況を得たのは真珠湾攻撃での日本と同じだが、徐々に不利な状況に追い込まれていくのも同じ。豊かな資源と広大な国土をもつソ連に対して持久戦になれば不利になるのは当然。最後にはソ連の勝利となるが、それと引き換えに無数の民間人の死があったことを忘れてはならない。2025/05/14

きゅー

6
上中下巻の計千数百ページを読み終えたが、この作品全体が スターリングラード2部作の後編『人生と運命』の序章のように感じる。下巻では、上中巻に出ていた主要登場人物が軒並み姿を消し、その消息は『人生と運命』にならないと判明しないなど、ややもすると消化不良な終わり方になる。そしてそれ以上に本作と『人生と運命』の執筆時期の十数年の隔たりが大きい。本作には『人生と運命』のような、グロスマンの思索が挿入される余裕もなく、数多くの登場人物の群像劇が展開される。それがあまりに手を広げすぎているため、雑駁な印象を受ける。2025/03/19

みんみん

6
本書が執筆されたのが30代、『人生と運命』は50代なのか。読み応えの深さの面では『人生と運命』が勝るが、作者自身の思想の揺れなども窺えて興味深い。人名、登場人物の関係性など、編集面では最大限の工夫もしてあったように思う(それでもメモは必須)。登場人物たちになじみがあるうちに、『人生と運命』を再読したい。2024/08/19

Ryo Sogawa

0
第二次大戦のスターリングラード攻防戦を題材にした小説。民間人も兵士も否応なく戦争に巻き込まれていく様子が描かれている。2024/12/11

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