出版社内容情報
装幀の第一人者が、装幀のみならず文章の極みを読者に届けるエッセイ集。「物を作って生きる奥義」が随所に響き渡る。装幀家の書物への感性
今年から来年にかけて、著者に大きなスポットが当たる。一つは著者を主人公にしたドキュメンタリー映画の制作、もう一つは著者による自伝の刊行だ。
本書の刊行過程も映画のワン・シーンに取り上げられる予定で、殊に製本段階では、これまであまり取り上げられなかった「一冊の本ができあがる」工程が、装幀家の視点を通して紹介されると思われる。
多くの書店の平台や棚で、必ず目にすることのできる「菊地本」ともいわれる著者装幀の書物の数々。その装幀の根底を支える著者のイメージの広がりは、わずかに書かれるエッセイによって、多く知ることができる。
内容から造本まで、名エッセイ集として評価の高かった『樹の花にて』が刊行されたのが1993年。それから20年以上の歳月を経て、久方ぶりに著者が世に問うたのが本書である。直接装幀とは無縁な日常の発見の数々が、読者を書物という知的世界への興味をかきたてる。
この20数年を経て、著者の感性がますます研ぎ澄まされていることに、読者は驚くだろう。
菊地 信義[キクチ ノブヨシ]
1943年東京生まれ。装幀家。藤村記念歴程賞、ドイツ・ライプチヒ「世界で最も美しい本」展銀賞等を受賞。著書に「樹の花にて」「みんなの「生きる」をデザインしよう」など。
内容説明
装幀の根源を支えるイメージの広がり。抑制の美学がつまびく上上のエッセイ集。
目次
1(枕木;朝のフレンチ;風合い;その他;地口 ほか)
2(本の裏芸;こまった装幀の本;手の言い分;ぎざぎざ;装幀の出前 ほか)
著者等紹介
菊地信義[キクチノブヨシ]
1943年生まれ。多摩美術大学中退。1977年装幀家として独立。1984年第22回藤村記念歴程賞、1988年第19回講談社出版文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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