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出版社内容情報
十七世紀の奇才グラシアンによる傑作寓話小説。人生の四季を旅する二人の男が苦難を乗り越え「不死の島」へ至るまでの奇想天外な物語
バルタサール・グラシアン[グラシアン]
1601?1658年。17世紀スペイン・バロック文学を代表する作家、思想家。イエズス会所属のカトリック司祭として一生を通して宗教活動に従事する傍ら、当時の文学界にあってモラリスト、小説家として多くの著作を残した。同時代の社会や人間についての深い洞察力と鋭い批判精神には定評があり、奇知主義と呼ばれる巧緻な文章技巧と相まって、その作品群は現代の読者にとっても示唆に富み、斬新な魅力に満ちている。著書に『処世の智恵』(白水社)など。
東谷 穎人[ヒガシタニ ヒデヒト]
1939年三重県生まれ。神戸市外国語大学名誉教授。文学博士。専攻はスペイン近現代文学。主要著書にEl teatro de L.F.de Moratin (Madrid, Playor)、『スペイン語の散歩道』、『スペイン語大辞典』(共著)(いずれも白水社)、『はじめてのスペイン語』(講談社現代新書)など、また訳書に『ラ・レヘンタ』『たそがれ世代の危険な愉しみ』『処世の智恵』(いずれも白水社)などがある。1997年、スペイン語からの優れた翻訳業績を対象とした「会田由翻訳賞」(日本スペイン協会)を受賞。
内容説明
スペイン文学における幻の高峰、待望の完訳!幼年期の春、青年期の夏、壮年期の秋、老年期の冬。人生の四季を旅する二人の男、クリティーロとアンドレニオ。深い縁で結ばれた彼らの行く手に待ち受けるのは、寓意的人物と怪物が入り乱れ美醜善悪が渦巻く幻想世界と、生きるためには避けられない冒険と試練。そして暴かれるのは、落日を迎えた帝国スペインの虚と実…。さあ、どちらの道を行く?二人は別れ、また出会い、魂の成長とともに不死の島への旅が続く…
著者等紹介
グラシアン,バルタサール[グラシアン,バルタサール] [Graci´an,Baltasar]
1601‐1658。17世紀スペイン・バロック文学を代表する作家、思想家。イエズス会所属のカトリック司祭として主にアラゴン地方を中心に宗教活動に従事する傍ら、作家、モラリスト、思想家、宗教者として多方面にわたり優れた著作を残した
東谷穎人[ヒガシタニヒデヒト]
1939年三重県生まれ。神戸市外国語大学名誉教授。1962年大阪外国語大学イスパニア語学科卒。1967年スペイン・ナバラ大学文学部博士課程修了。文学博士。専攻はスペイン近現代文学。1978年から十二年間、NHK教育テレビ「スペイン語講座」講師を担当。1997年、スペイン語からの優れた翻訳業績を対象とした「会田由翻訳賞」(日本スペイン協会)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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