第七問

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  • サイズ 46判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560091869
  • NDC分類 936
  • Cコード C0097

出版社内容情報

終末的未来を描いた小説家、原爆開発の端緒を開いた物理学者、〈死の鉄路〉から生還した父と家族、流刑地だった国と人々の歴史を描く


【目次】

内容説明

当代随一の人気作家H・G・ウェルズが最新の科学的発見を取り入れて未来を描いた『解放された世界』は不評だった。だが、この小説から世界の破滅が現実になると確信した男がいた。その発見を軍備開発に使う危険性を物理学者仲間に、大統領に訴えるが、遂にアメリカは敵国より先にと原子爆弾開発「マンハッタン計画」を開始。開発された爆弾はやがて広島と長崎に落とされる。泰緬鉄道の建設労働の地獄を奇跡的に生き延び、移送された日本での苛酷な俘虜労役についていた著者の父は、ここでも生き延びた。そんな父と家族の来し方には、母国タスマニアの歴史があった。太古からの美しくも厳しい大自然のなか、そこに暮らしてきたのはどんな人々だったのか?多岐にわたる人々の物語を、深い洞察力と圧倒的手腕で縦横無尽に紡ぎ、著者の新たな傑作と評される、ベイリー・ギフォード賞受賞作品。

著者等紹介

フラナガン,リチャード[フラナガン,リチャード] [Flanagan,Richard]
オーストラリアのタスマニア州で生まれ育つ。義務教育修了後に測量補助員として働いたのち、タスマニア大学、オックスフォード大学で歴史を学ぶ。帰国後リバーガイドの職に就く。デビュー作Death of a River Guide(1994)でオーストラリアの主要文学賞各賞を受賞。3作目の『グールド魚類画帖:十二の魚をめぐる小説』の英連邦作家賞受賞(2002年度)で世界にその名を知らしめた。第二次世界大戦中に父親が生き延びた苛酷な捕虜経験を題材に、12年の歳月をかけて書かれた『奥のほそ道』は、2014年度ブッカー賞を受賞し、各国の書評子から「傑作のなかの傑作」と絶賛された。2023年発表の本書は、英国最高のノンフィクション賞であるベイリー・ギフォード賞を受賞した。同賞とブッカー賞双方を受賞した作家は史上初

渡辺佐智江[ワタナベサチエ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たま

85
父が日本軍捕虜となり泰緬鉄道と大浜俘虜収容所で過酷な取り扱いを受け、原爆投下に言わば救われたこと、原爆完成前にそれをイメージし、それを阻止しようとした人々、オーストラリアに囚人として来て「奴隷労働」に従事させられた祖先、植民者に虐殺されたアボリジニの祖先、カヤックの事故で川で溺死寸前となった自身の臨死体験。それらを創作も美化もなく、記憶の曖昧さはそのままに、思考はするが結論づけることもなく語る。「物語」の拒否として興味深く読んだ。愛を問う題名は逆説で、読者として作家に信頼されていない感覚が付きまとった。2025/11/12

ケイティ

25
日本軍の捕虜だったフラナガンの父親について当時の関係者に聞き取りをするところから物語は始まる。その連鎖反応として、本作の大きなテーマである原爆、タスマニアの原住民とヨーロッパ人の入植についての家族史、自身の臨死体験など、さまざまな怒りや問いが盛り込まれいる。それらは一見バラバラでとりとめのないようだが、チェーホフの短編から取った「第七問」のタイトルは、あらゆる人間に向けられた問いでもある。ノンフィクションだが小説のよう。何より文章がとても素晴らしく、心の深いところにしみる文学性と同時に思考が広がる大作。2025/11/10

かもめ通信

17
いくら考えても「正解」を導き出すことが出来ない問い。 作家はその作品の中で、登場人物達に、読者に、そしておそらくは自分自身にも問いかけ続ける。読み通すまで時間を要する物語だった。読んでいる間はもちろん本を閉じている時にもあれこれと考えさせられる物語だった。ようやく読み終えたとき、自分がなにひとつ理解していないことがわかる、そんな本だった。最後のページをめくってもなお、読み終えることができたという気がしない「余韻」が残る作品だった。とにもかくにもすごい本だった。2025/10/27

たかぴ

8
一つの筋道の物語というより、詩の散文を時間軸の大きな物語で包括してるみたい。人物名が多数出てくるし、父、母、兄など誰が誰やらに。なのに気づいたら読み進んでいた。私には良し悪しも評価出来ませんでした。2025/10/26

koteomoitsukan

1
△+(+)2025/09/30

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