出版社内容情報
午前5時、目覚めた私たちが向かうのは、海への道。零れるほどの詩情で涙と笑いを誘う、静かな演劇。『モスクワの海』を併録。
内容説明
午前5時、夢のほとりで目覚める私たちは、海への道をゆく!さゆらぐ月の光のもと、凍てつくアスファルトから草木も背を伸ばし、ほのめく鳥たちが凛と羽ばたくように。第69回岸田國士戯曲賞受賞作品。響きあう3つの声が「あの日」からの心に笑みも齎す、静かなトリローグ劇。『モスクワの海』を併録。
著者等紹介
笠木泉[カサギイズミ]
1976年、福島県いわき市生まれ。日本女子大学在学中に劇作家・演出家の宮沢章夫に出会い、その後は「遊園地再生事業団」を中心に舞台俳優として活動。映像作品等にも多数出演。2018年、自身が戯曲を書き演出するユニット「スヌーヌー」を立ち上げ、劇作家としての活動を本格的にスタートする。2021年に上演した戯曲『モスクワの海』が第66回岸田國士戯曲賞の最終候補作になる。2025年、戯曲『海まで100年』が第69回岸田國士戯曲賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いっちゃん
11
小説に慣れているので、戯曲の形式に少し戸惑いながら読み始めました。これが実に面白かった。舞台の様子や演者の動きを想像しながら、そして、笠木さんが訴えたい気持ちが溢れているのを感じながらの読書でした。お芝居って、ずいぶん自由なものなんだなと感じました。2025/07/17
Hanna
4
戯曲。図書館の新刊コーナーにあったので読んでみた。普段、お芝居を見に行くこともなければ、戯曲に触れることもないから新鮮。ここから、どう舞台へとつながっていくのだろうというワクワク感を抱きながら読んだ。2025/06/29
jolly
3
ひさしぶりの戯曲。これは難しい。いろいろと想像できない。演劇見に行って勉強しないとな。 2025/07/31