出版社内容情報
人種の哲学、フェミニズム哲学、災害の哲学などの仕事をしてきた哲学者による、民主主義入門。歴史的視座と現代的要請の交錯!
内容説明
ポピュリズムの席捲や社会の分断、世界の権威主義化が進むなか、民主主義はどこへ行くのか。民主主義の危機が問われるいま、その普遍的な「理念」と具体的な「実現」とはどのようなものなのだろうか。本書は、古代から中世・ルネサンス、社会契約論から19世紀のマルクス主義などの進歩主義、第二次世界大戦の衝撃から20世紀後半の社会運動、そして現在進行中の出来事へと論を運ぶ。さらには、気候変動、パンデミック、排外主義的なポピュリズムの席捲などを見すえて、民主主義の「未来」を覗き見ようと試みる。このように広く長い歴史的視座で簡潔にまとめられた本書は、「民主主義」を思考するための新たなスタンダードとなるだろう。
目次
第1章 民主主義について考える―理解のためのツール
第2章 古代世界の民主主義―ギリシャ、ローマ、そしてその後
第3章 中世とルネサンス世界の民主主義
第4章 社会契約―統治される者たちの合意
第5章 権利と革命―(排他的な)政治的平等
第6章 社会的進歩主義―社会における民主主義に向けて
第7章 新たな民主主義体制と新たな民主主義の構想
第8章 民主主義の未来―脅威とレジリエンス
著者等紹介
河野真太郎[コウノシンタロウ]
1974年生まれ。一橋大学法学部卒、2005年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門は二〇世紀イギリスの文化と社会だが、関心は文化史、ジェンダー論など多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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