思い出されることを思い出されるままに―映画監督ラナ・ゴゴベリゼ自伝

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思い出されることを思い出されるままに―映画監督ラナ・ゴゴベリゼ自伝

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  • サイズ 46判/ページ数 466p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560091234
  • NDC分類 778.229
  • Cコード C0074

出版社内容情報

90歳を超えてなお新作を発表し、ジョージアでもっとも重要な映画監督のひとりであり続けているラナ・ゴゴベリゼ──その彼女が自らの来し方を「思い出されるままに」綴った文学的メモワール。7歳のころ、ジョージア共産党の幹部だった父親が粛清され、母親は流刑に処せられたラナは、ひじょうに不安定な世界で幼少期を過ごした。独裁へと至った共産主義に父が深く関わっていたこと、母を失ったこと、これらはいまもなお彼女に影のようについて離れず、とりわけ後者は、映画作品の中で彼女が幾度となく立ち返るテーマとなっている。
文学を愛した少女はいかにして母と同じ映画の道へと至り、そして、父と同じく人びとの未来を想い、国家の混乱期に政治家となることを選んだのか──波乱に満ちた日々のなかで、彼女はそれでもつねに気高く、己の精神に忠実であろうとし、また、その生にはいつも詩が寄り添ってきた。ヨーロッパとソ連/ロシアの狭間で翻弄されるジョージアの20世紀が、映画作家の個人史を通して、まさに「言葉に示されたこの世の像」(パステルナーク)として立ち現われる。母ヌツァが流刑先での経験を綴った短篇小説を併録。

内容説明

文学を愛した少女は、やがて母と同じ映画の道に、そして…。「女性と時代」を描いてきた、20世紀ジョージアの文化・政治史を体現する映画作家のメモワール。己の精神に忠実な生と、そこに寄り添う詩たち―。母ヌツァが流刑先での出来事を綴った短篇小説を併録。

目次

“私は夜、追憶の微かな足音に 耳を澄ます道のよう…”
バルノヴィ通り二十六番、ボヴィザージュ夫人とエリュアールの詩「自由」
子供の目から見たソ連の奇妙な暮らし
母の短篇「幸福の列車」
伯父ラジデン―子供時代の崇拝と愛
母の短篇「三色スミレ」
なぜか「バブ」(おじいちゃん)と呼ばれていた祖母エヴドキア
母の短篇「二度の変貌」より(一)
運命に結びつけられた二つの家族
母の短篇「二度の変貌」より(二)
恐怖政治への応答としての「ジョージア人の陽気さ」
第二次世界大戦、エドガー・アラン・ポー、『ギオルギ・サアカゼ』、パアタの首
戦時下のピオネール宮殿―ソ連の暮らしにおける一つの逆説
私を監視していた秘密警察員
詩作という伝染病
母の短篇「ペチョラ川のワルツ」
初恋
終戦、私の「恩赦」と特殊売店の白パン
母の短篇「アズヴァ・ヴォムからコチマスまでの徒行」
母〔ほか〕

著者等紹介

ゴゴベリゼ,ラナ[ゴゴベリゼ,ラナ]
1928年トビリシ生まれ。ジョージア初の女性映画監督といわれるヌツァを母に、ジョージア共産党中央委員会第一書記を務めたレヴァンを父にもつ。父は1937年に処刑され、母も10年の流刑に処されたために、子供時代を親類たちのなかで過ごす。トビリシ国立大学を卒業した後、ウォルト・ホイットマン論で準博士号を取得。大学で英文学を講じる傍ら、ホイットマンに関するモノグラフや、ホイットマンやタゴールの詩の翻訳を刊行する。ジョージア映画の「サモツィアネレビ(60年代人)」世代の中核を担っていく。『渦巻』(1986)では東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞。ジョージア議会議員(1992-99)、欧州評議会常駐代表などを歴任

児島康宏[コジマヤスヒロ]
1976年福井県生まれ。東京外国語大学、トビリシ国立大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かふ

14
ジョージア映画祭にて、ラナ・ゴゴベリゼ『母と娘 - 完全な夜はない』のドキュメンタリーを観て、その書籍版というような本なのだがソ連時代の粛清が生々しく語られている。というのもラナの両親がそうした粛清された人だったので、痛ましいほどの幼い時の記憶やら母と再会してからの人生(母をテーマにした映画も作られた)も語れる。何よりも凄いのは母はソ連で最初の女性監督で、そうした芸術家との出会いも多かった。「完全な夜はない」はシュールレアリスム詩人ポール・エリュアール言葉。それを確かめたくて借りたのだ。2025/01/24

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