出版社内容情報
「社会学は人生から生まれ、人生に帰っていく」。華々しい活躍や転変の根底にあったものとは? 人生を問い続けた社会学者の軌跡。
内容説明
「社会学は人生から生まれ、人生へ帰っていく」。華々しい活躍や転変の根底にあったものとは?人生を問い続けた社会学者の軌跡―
目次
第1章 問題設定―清水幾太郎と社会学(問題の所在―社会学と「人生」;人生の中の闘争;先行研究・議論の概観;視角、対象と方法)
第2章 ある社会学者の出発(社会学との邂逅;青年論へ―「社会学青年」とともに;小括)
第3章 生きた闘争の把握(公私区分の再検討―往還とその動態;生存の要求とその諸形態―『流言蜚語』(一九三七・一二)
倫理学と闘争―「競闘」(一九四一・一二)
先行研究・議論の概観視角、対象と方法 43)
第4章 家族―生きるという闘いの場(清水の家族道徳論批判;清水の家族集団論;小括)
第5章 「人生」を語り始める清水幾太郎(若き社会学者の自伝;人生を語る社会学)
終章 意義と展望
著者等紹介
品治佑吉[ホンジユウキチ]
1985年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、立教大学大学院社会デザイン研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2024/12/27
みんな本や雑誌が大好き!?
1
「私にとって、清水幾太郎はただの研究対象ではない。清水の著作を読み、清水が読んでいた本を読み、清水の論敵の本を読み、清水がいた時代をめぐる資料を探索することを通じて、私は清水という人物を理解するのみならず、清水を通じて社会学という学問が何であるかを考えてきた。いわばひとりの先生なのである」 というふうにあくまでも「社会学」がキーワードとなった評伝です。晩年の日本よ、国家たれ…などへの考察はあまりないのはものたりない?2024/10/15