エクス・リブリス<br> もうひとつのエデン

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エクス・リブリス
もうひとつのエデン

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090978
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

18世紀末、メイン州沿岸の小さな無人島に住み着いた逃亡奴隷とその妻。歴史からこぼれ落ちた人々を描く、ブッカー賞ほか最終候補作。


【目次】

内容説明

1792年、逃亡奴隷のベンジャミン・ハニーはアイルランド出身の妻ペイシェンスと共に様々な林檎の種を持ってメイン州の小さな無人島にやってきた。ふたりは苦労して林檎園を作り上げ、島はアップル島と呼ばれるようになる。それから約百年、ハニー家の子孫と多様な血を引き肌の色もまちまちな島民は、豊かな自然のなかで極貧ながらもひっそりと穏やかに暮らしていた。そこへ1911年、理想に燃える白人の元教師マシュー・ダイアモンドがやってくる。ベンジャミンのひ孫にあたるエスターは、ダイアモンドの善意は理解しながらも心をざわつかせるが、彼の指導で何人かの子どもたちは絵画や語学、数学の才能を花開かせていく。ある日突然、本土から知事の命で委員たちがアップル島の視察に現れる。いきなり子どもたちの頭に測定器を当ててなにやら書き留め、子どもたちは怯え、大人たちは反発する。やがて島と人々を襲う大きな悲劇とは―優生学の名のもと、実在の島マラガに起きたことを題材に、美しい詩的文体で描きだすある島の年代記。痛切な祈りの物語。

著者等紹介

小竹由美子[コタケユミコ]
英米文学翻訳者

ハーディング,ポール[ハーディング,ポール] [Harding,Paul]
1967年生まれ。ロックバンドのドラマーとして活動した後、アイオワ大学の創作科課程を修了。ハーヴァード大学の創作科などで講師を務めるかたわら執筆した『ティンカーズ』が、ニューヨーク大学医学部付属の新興出版社ベルビュー・プレスより2009年に刊行され、デビュー。2010年度ピュリツァー賞フィクション部門を受賞し、一躍その名を知られるようになる。2013年に第二作となるEnonを刊行。2024年よりエマーソン大学の創作科で特別教授を務める。ボストン近郊在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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buchipanda3

90
18世紀、ある大工の男がメイン州の無人島にペイシェンスという名の妻と入植。夫妻の一族は百年越えの歴史を刻むが近世の流れは島の集落を呑み込む。一文一文、直向きに伝える流麗な語り口、幾つもの読点で結び情感の揺らぎを誘う文体、何よりエスターを始め島民たちの生きる人間としての描写が魅力的だった。島は方舟となりノアの息子たちの物語とイーサンの絵があり、本篇では肌の色への歪みと矛盾を覗かせる。小さな島の密やかな楽園に向けた人間の小さき心による罪へのザッカリーとエスターの叫びが強く遺る。やがて方舟は幾度も繰り返される。2025/09/29

ヘラジカ

44
美しさと残酷さ、その両方に胸が抉られる。まるでシュトルムのように抒情的に描かれる繊細な人間模様に心を震わせられるかと思いきや、無機質な権力と暴力に踏みにじられる楽園の姿には終始刺すような痛みを覚えていた。歴史というにはあまりにも短く、儚い。しかし、明日をも考えずその日を懸命に生きる人々の中には、紛れもない神話が宿っている。ちっぽけな存在の崇高さを精緻にして煌めくような筆致で描いた傑作。時に文学が生み出す想像の”真実”は、決して明かされ得ぬ”事実”を凌駕する。2025/08/26

19番ホール

1
クレオールたちがマラガ島で営む平和な暮らしは、本土からやってきた白人の善意が引き金となり徐々に崩壊していく。実在の出来事を下地に、優生思想の暴力性を問う。のだけど、あまりにもどストレートで個人的にはノレず。きわめて明快な二項対立かつ強めの道徳色で、教科書を読んでる気分になる。著者の「旧約聖書への紐付けたさ」がけっこう伝わってきてそれもノレない原因に。。2025/09/21

isbm

0
★★★2025/09/08

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