エクス・リブリス<br> 神秘列車

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エクス・リブリス
神秘列車

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090404
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

政治犯の祖父が乗った神秘列車を探す旅に出た少年が見たものとは。台湾の歴史の襞に埋もれた人生の物語を劇的に描く短篇集。

台湾の歴史の襞に埋もれた家族の物語

 日本統治期以降の台湾で、大きな時代のうねりに翻弄されながら生き抜いた家族の物語を、ストーリーテリングの名手が情感をこめて紡ぎだす。一九七一年生まれの著者は数々の文学賞を受賞し、ノーベル賞作家の莫言に文才を賞賛された実力派。初の邦訳となる本書は、代表作に最新作を加えたオリジナル編集による??ベスト版?£Z篇小説集である。収録作品のほとんどは、著者の故郷、台湾・苗栗県が舞台になっている。
 「神秘列車」政治犯だった祖父が乗った??神秘列車?≠?探して少年は旅に出た。国民党による白色テロで離ればなれになった祖父と祖母の秘められた物語とは。
 「伯公、妾を娶る」夜遊びをする土地の神様??伯公?≠?落ち着かせようと、村長たちは大陸から妾を娶るが……。グローバル化の波が押し寄せたことによる村人の変化や戸惑いをコミカルに描く。
 「葬儀でのお話」祖父母、母の死を契機によみがえる、郷土の村に生きた家族の絆と命のかがやき。
 「鹿を殺す」一九七〇年代、花蓮。アミ族の二人組が小さな町にやってきた。かつて森林は先住民族が住む場所だった――。
 作品ごとに異なるスタイルと多彩な言語表現により??千の顔をもつ作家?≠ニ称され、テレビドラマ化されるなど、台湾でいま最も注目される作家の魅力を満喫できる一冊。

うるわしき山河――日本の読者へ 甘 耀明
『神秘列車』「自序」 永遠に終着駅のない列車 甘 耀明
台湾鉄道地図

神秘列車
伯公、妾を娶る
葬儀でのお話
 素?婆ちゃんの映画館(プロローグ)
 微笑む牛(第一話)
 洗面器に素?を盛る(第二話)
鹿を殺す

解説――白水紀子

【著者紹介】
1972年、台湾・苗栗県生まれ。台中の東海大学中国文学部在籍中に創作を始め、卒業後は苗栗の地方新聞の記者などをしながら小説を書きためていた。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾(伯公、妾を娶る)」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、これらの作品を収めた初めての短篇小説集『神秘列車』を03年に刊行した。作品ごとに異なるスタイルと多彩な言語表現によって“千の顔をもつ作家”と称され注目を集め、「神秘列車」と「伯公討妾」はテレビドラマ化された。02年、東華大学大学院に進学し修士号を取得。05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年「香豬」で林栄三文学賞受賞。09年、五年の歳月をかけて書きあげた長篇小説『殺鬼(鬼殺し)』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、台北国際ブックフェア小説部門大賞、博客來(Books)華文創作最優秀賞などを受賞し、高い評価を受けた。

内容説明

政治犯だった祖父が乗った伝説の「神秘列車」を探す旅に出た少年が見たものとは―。めくるめく記憶の彼方に封印された、人生の光と影。莫言が驚嘆した、台湾の新星による傑作短篇集!

著者等紹介

甘耀明[カンヤオミン]
1972年、台湾・苗栗県生まれ。台中の東海大学中国文学部在籍中に創作を始め、卒業後は苗栗の地方新聞の記者などをしながら小説を書きためていた。2002年「神秘列車」で寶島文学賞審査員賞、「伯公討妾(伯公、妾を娶る)」で聯合報短篇小説審査員賞を受賞するなど、発表した6篇が文学賞を続けて受賞し、これらの作品を収めた初めての短篇小説集『神秘列車』を03年に刊行した。02年、東華大学大学院に進学し修士号を取得。05年、中短篇小説集『水鬼學校和失去媽媽的水獺』で「中國時報」開巻十大好書(年間ベストテン賞)、中篇小説「匪神」で呉濁流文学賞、06年「香豬」で林栄文学賞受賞

白水紀子[シロウズノリコ]
1953年福岡県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(中国文学)修了。横浜国立大学教授。国立台湾大学客員教授、北京日本学研究センター主任教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

76
台湾風マジックリアリズム 山中の客家の生活から出てくる物語は幻想的。 表題作が良いな~、宮沢賢治みたい。 呉明益好きならこの人にもハマると思う。 中国拳法の技とかアントニオ猪木出てくるのが70年代生まれらしく2022/09/26

巨峰

59
『葬儀でのお話』の3話が好きだった。お話好きのおばあさんのお葬儀の日に親類縁者が持ち寄り披露したお話の数々。それにつけても全16話の中の3話だけ収録ってひどくない?ほかの13話も読みたいです。これは他のにも言えて『神秘列車』する『伯公、妾を娶る』は11話ある短編集の2話だけ収録。『鹿を殺す』に至っては長編小説の一部だけ抜粋。この作家のいろんな側面を紹介したかったのかもしれないけど、こういう編集は翻訳者の意図がはいってしまって好きじゃないです。 2016/11/19

星落秋風五丈原

42
台湾小説はマジック・リアリズムの宝庫。自分のためだけに来てくれる列車、妻どころか妾をもらう伯公(神様)、人心を解するがごとき牛、話し始めたら止まらないおばあちゃんのその理由とか面白すぎる。自分だけのために来てくれる列車なんて、なんともロマンティック。『洗面器に素麺を盛る』は台湾版破れ鍋に綴蓋ということかな?2015/07/24

りつこ

35
とてもバラエティに富んだ短編集だ。表題作は懐かしさを覚える作品で、日本人と親い感覚を持っているんだなと安心していると、2作目の「伯公、妾を娶る」でガツンとやられる。なんじゃこりゃー?ラテンアメリカもびっくりのマジックリアリズム?!でも強烈だけど明るくてニコニコした感じなところが独自で面白いな。葬式でのお話もとてもいい。老人と動物がなんと魅力的なことよ。普段あまり読むことのないような国や作家の作品を出してくれるエクスリブリス。素晴らしい。2015/09/15

りー

32
『歩道橋の〜』『カステラ』とアジア圏作家を続けて読む。その三名の中では一番親日家であるのがこの甘耀明氏の様なのだけれども、一番日本とかけ離れたものを感じたのもこの一冊だった。日本と中国はやっぱり相通ずるものがあって、だからこそちょっとした文化や感性の違いが浮き彫りになって感じられるのだろう。ヨーロッパとかはもう異世界だから逆に気にならない。収録作が連作短編のごく一部と長編小説の作中作である短編小説という点は不満だったし、内容も当たり外れが大きかったけれども、中国の文化を垣間見れる貴重な小説だった。2015/07/07

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