Ex libris<br> イルストラード

個数:

Ex libris
イルストラード

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 458p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090169
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

巨匠作家が死体で発見され、未完の小説が消えた!? 助手ミゲルは真相を求めてフィリピンに赴くが、捜査は難航する……。注目の新人による、多数の声をちりばめた迷宮的な長篇。

内容説明

2002年2月、ニューヨークで活動を続けてきたフィリピン人亡命作家クリスピンが、ハドソン川にて死体で見つかった。彼の書斎からは、近代フィリピンを牛耳ってきた歴代の富と権力の内情を暴いた、執筆中の小説の原稿が消えていた。クリスピンの若き教え子ミゲルは、謎めいた死の真相を解明すべく、母国フィリピンへと旅立つ。師の足跡を追って奔走するミゲルだが、頻発する反政府デモ、テロ、停電、大洪水など事件や惨事がつぎつぎに起こり、師の知人たちとの会見も難航する。しかしそのような困難のなか、やがて師の人生を追うことの本当の意味に気づきはじめたミゲルは、迷宮を抜けだす道を求めて、飛行機で離島へ向かう…。

著者等紹介

シフーコ,ミゲル[シフーコ,ミゲル][Syjuco,Miguel]
1976年、フィリピンのマニラ生まれ。アテネオ大学で英文学学位とコロンビア大学でクリエイティヴ・ライティング修士号を取得、アデレード大学で博士号を申請中。処女作の『イルストラード』は、2008年に“マン・アジアン文学賞”(イギリスの“マン・ブッカー賞”のアジア版)受賞をはじめ、多数の文学賞を受賞して高い評価を受け、世界各国で翻訳出版されている。現在はモントリオール在住

中野学而[ナカノガクジ]
1972年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科。欧米系文化研究専攻単位取得退学。東京女子大学現代教養学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かもめ通信

20
まるで万華鏡のような小説だった。のぞき込むたびに違う模様が現れる。読み始めた当初は、いささか凝り過ぎなのでは……と思わないでもなかったが、読み進めていくうちに、一見バラバラな情報に思えたそれぞれのパーツが絡み合うことで、フィリピンという国の様々な側面が浮かび上がってくることに気がつき目を見張る。時系列に追ったわけでも、一つの道筋をたどったわけでもないのに、19世紀末の独立戦争時代から現代までのフィリピンの近現代史を鮮やかに語りあげ、少数の富裕層による寡頭政治というその暗面をもあぶりだす。面白かった。2019/09/30

Porco

14
複数の時制の文章が入れ子状に出てきて、途中からストーリーを見失ってしまいました。2023/09/11

スミス市松

14
フィリピンを代表する作家クリスピン・サルバドールの死の真相と彼の失われた小説の遺稿を求めて、数年ぶりに故国の地に降り立ったミゲル・シフーコ(著者と同名の主人公)の探求の旅が始まる。小説はクリスピンの数々の著作、ミゲルが書き続けているクリスピンの伝記、新聞記事、ネット掲示板の書き込み、無数のTVチャンネル描写、コミックノヴェル、ミゲルの探求を語る謎の三人称記述など、とにかく多様な色彩と素材で編みあげた重層的かつ複雑なテキストとなっており、(続)2016/05/22

ハチアカデミー

12
A フィリピンを代表する作家が生前に書き上げた傑作の原稿を探すため、語り手は故郷へ帰る。スペイン、アメリカ、日本の植民地であった過去を持つ混沌とした文化のるつぼであるマニラと、そこで生活する若者たちを主題に、ポリフォニックな語りが繰り広げられる。世界共通のポップカルチャーを散りばめつつ、架空の本からの引用や日記、語り手の書いた小説や新聞記事など、互いに関連し合うかにみえる断片が積み重ねられていく。技術であるとともに、その多様な文体がマニラを象徴している。政治も文学も恋愛も一緒くたになった青春物語である。2013/03/08

みか

4
<2013年4月読書会課題本>作者はフィリピン出身の若手で、本作はデビュー作。ブッカー賞のアジア版であるマン・アジア賞受賞作品。アメリカ在住のフィリピン人青年が主人公。彼の恩師である亡命フィリピン人老作家が死に、主人公は作家の遺稿を探して、フィリピンに渡る。その旅の中で、作家の人生がたどられ、作家の父・祖父を振り返ることで、スペイン独立戦争時代から現代までのフィリピン史がたどられる。作家の人生をたどると同時に、主人公の半生も幼年期から現在までたどられる。2013/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3184004
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品