出版社内容情報
夢の外国語ショートショートエッセイ集
海外を旅したいけれど、いつも行けるとは限らない。そもそも昔の世界は、いつだって訪れることができない。そんなとき、かつて旅先で手にしたにぎやかな品々がワクワクさせる空間を作り出し、わたしたちを「外国語の遊園地」に誘ってくれる。目覚まし時計やカレンダー、帽子、ネクタイ、請求書、会員証、しおり、時刻表、卵パックなどなど、これまで著者が長年旧ソ連や東欧を旅してきたなかで出合ったさまざまな「もの」を通して、外国語の魅力を語りかけるショートショートエッセイ集。
内容説明
夢の外国語ショートショートエッセイ集。はじめて手にする外国製品はときにどこか懐かしい。旧ソ連や東欧で出合ったさまざまな物をとおして、外国語の魅力を語る「物語」。
目次
第１章 外国語のある一日（中古の目覚まし時計；日めくりカレンダー ほか）
第２章 捨てられない外国語（レシートの「ありがとう」；一九六四年のカレンダー ほか）
第３章 読み捨てられる外国語（捨てられてしまう前に；ピンボケ写真の温かさ ほか）
第４章 外国語をめぐるミステリー（「る」で始まる、「る」から始まる；本が紙であること ほか）
著者等紹介
黒田龍之助［クロダリュウノスケ］
１９６４年、東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院修了。スラヴ語学専攻。現在、神田外語大学特任教授、神戸市外国語大学客員教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
46
外国語ショートエッセイ集。 スラブ系言語の専門家なのに、なぜか”ふらんす”にも連載してる。2023/03/24
shikashika555
43
言葉が好きな割には外国語に詳しくはない私にも楽しく読める著書が多い黒田龍之助さん。新刊が出ると必ず手に取る。 社会学界隈の方の聞き取りを纏めた本にも似て、外国語周辺の 断片的だけれどとても心惹かれる事柄のエッセイ集でした。 ホンモノの外国語の遊園地があったら、市場やスーパーのVRとか、通勤電車体験なんかの経験系アトラクション希望⸜(*ˊᗜˋ*)⸝2023/03/23
ポテンヒット
14
チェコの古道具屋で買い求めた目覚まし時計のチェコ太郎や捨てられない紙類の話など、穏やかで飾らないけれどこだわりも見せる文章がとても心地よい。自身の身近なものを紹介しながら言語を学ぶ楽しさも伝わってきて、きっと著者の授業は面白いだろうなと思った。(著者はスラブ諸語の先生。)これほど語学に長けていながら、留学や海外赴任をしたことがないというのは意外だった。語学の勉強にチャレンジしたり海外に行きたくなる一冊。水木しげる先生のファンというのも嬉しい。他の本も読んでみたい。2025/02/01
Euki
5
めったに行けない国からのお土産の包装紙、大切にしてます。2023/08/09
でやー
4
外国語との日々の触れ合いについて、1話毎に短いエッセイで読むとホッとする感じ。外国製のカレンダーが色々あり、それぞれに特徴があることに改めて気づくと共に買いたくなりました。2023/06/11
