出版社内容情報
クロアチア各都市を巡りながら言葉のしくみを解明する旅に出かけませんか? やっかいな変化や活用も、ガイドの二コラ君が楽しく解説!
目次
1(文字と発音のしくみ;書き方と語のしくみ;文のしくみ)
2(区別のしくみ;人と時間のしくみ;「てにをは」のしくみ;数のしくみ;実際のしくみ)
著者等紹介
三谷惠子[ミタニケイコ]
東京都出身。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専門は言語学、スラヴ語学、スラヴ言語文化研究。現在、東京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
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「しくみ」の着目しつつ,文法用語は極力避けながら,読み進めていけば複雑な語尾変化をおさえていけるような構成。このシリーズのコンセプトに合致した内容だ。格変化が7種類もあるという事実は後ろの方で明かされるため,早々に挫折することなく読み進められる。クロアチア語の語順はかなり融通が利くというのは意外だった。名詞の性の見分け方は比較的楽だが,男性名詞につく形容詞の変化はなかなか複雑。動詞の時制もこの本だけで理解するのは難しいと思うが,何はともあれマイナーなクロアチア語の扉を開けるには適した内容だと思う。2023/12/21
dobrydenkrtek
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『チェコ語の隙間の隙間』での黒田先生のお勧め本。クロアチア各地を巡りながらクロアチア語のしくみを最少限度の文法用語で学ぼうというもの。地球の歩き方とか地図を手元に置いて読んだら、擬似旅行できると思う。お話も確かに面白い。ただ他のスラブ言語を勉強中の初級者には勧めない。僕はチェコ語を齧っているがいろいろなものが似ているために、頭の中が混乱してくるのを感じたからだ。だから文法の説明は読み飛ばした。混乱を感じないレベルなら大いにお勧めだ。2023/03/21