中級フランス語 冠詞の謎を解く

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560088296
  • NDC分類 855
  • Cコード C3085

出版社内容情報

冠詞の世界を迷わず旅するために

 冠詞のない言語を母語とする日本人にとって、フランス語の冠詞を適切に使いこなすのは実に難しいことです。文法学習の最初で習う基本事項であると同時に、上級者になっても戸惑う永遠のテーマと言っていいでしょう。冠詞は何のためにあるのでしょうか。フランス語話者はどんな基準に基づいて可算・不可算を使い分けているのでしょうか。本書では、文学作品・書簡・新聞・映画などからの豊富な実例を観察・分析することで、冠詞についての理解を深めていきます。

内容説明

冠詞は何のためにあるのか。可算・不可算の区別は、何を基準に決まるのか。文学作品、書簡、新聞、映画などからの具体例を観察し、冠詞の国を迷わず旅するための地図を手にいれる。

目次

第1章 冠詞の謎を解く鍵(冠詞は何のためにあるの?;謎を解く最初の手がかり ほか)
第2章 定冠詞の意味(定冠詞単数の正体は唯一性;共有知識における唯一性 ほか)
第3章 不定冠詞と部分冠詞(定と不定の対立、全体と部分の対立;可算名詞と不可算名詞(有界性と均質性;不可算のものを数える) ほか)
第4章 総称を表す名詞(総称とは何か;定冠詞単数と定冠詞複数による総称 ほか)
第5章 冠詞をめぐるさまざまな謎(特定できないものに定冠詞を使うとき;“X de Y”型の複合名詞句について ほか)

著者等紹介

小田涼[オダリョウ]
京都大学総合人間学部卒業。2000年から2002年までストラスブール第2大学に留学、DEA(言語科学)取得。2002年から2004年までパリ第4大学に留学。京都大学にて博士(人間・環境学)の学位を取得。現在、関西学院大学文学部教授。専門はフランス語学、言語学。著書に『認知と指示 定冠詞の意味論』(京都大学学術出版会、第29回渋沢・クローデル賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

23
中級フランス語シリーズの第2期3冊目で、時制に叙法ときて最後は冠詞を扱う。フランス語の冠詞は英語のそれよりもよく発達しており、バリエーション豊かでより微妙なニュアンスを表すことができる。その分、我々学習者にとっては曲者以外の何物でもなく、ネイティブ並みに使いこなすのは不可能に近い。本書は定・不定・総称といった従来の説明の仕方に加え、認知フレームや弱関係などといった最新の理論も盛り込んだハイレベルな内容となっており、かつ大学(院)生でも理解できるように懇切丁寧に説明されている。冠詞の決定版というべき良書。2019/09/10

とうふ

2
日本語にない機能、冠詞について分析された一冊。 一回の読了ではまだ難解な点も残っているが、無冠詞や定冠詞、不定冠詞などの区別が見えてきて、これからのフランス語の見え方がきっと違ってくることだろうと思う。2022/11/27

takao

1
ふむ2025/05/30

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