出版社内容情報
鳥のなきまね、なぞなぞ、遊び歌や子守歌、カムイユカラなど豊かなアイヌ口承文芸を通して、ことばと世界観を知る。
目次
1 アイヌ語を楽しむ(おまじない;鳥のなきまね;数え歌;簡単なお祈り;なぞなぞ;ウポポ;遊び歌;即興歌・子守唄)
2 カムイユカラを謡う(カムイユカラ概説)
著者等紹介
中川裕[ナカガワヒロシ]
1955年横浜市生。千葉大学文学部教授
中本ムツ子[ナカモトムツコ]
1928~2011年。千歳市蘭越生。千歳市アイヌ文化伝承保存会会長。財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構理事。2004年吉川英治文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
105
アイヌ語の本で、小学生から大人まで、ゆっくり文化とともに言葉を学ぶことができる。前半が短い歌で、後半がアイヌユカラ。1章:アイヌ語を楽しむ。CD付き。関連するサイトや、ネットで動画などを探して、楽しむのもよい。初音ミクの生まれた北海道のサイトなどで、アイヌの歌を絵入りで紹介しているところもある。参考文献豊富。安田千夏の挿絵もよい。2014/11/03
きはち
1
前半は短い口承文芸、後半はカムイユカラ(神謡)を謡いながらアイヌ語を学ぶという形式の書。『ニューエクスプレスアイヌ語』よりも深入りした文法規則や接頭辞の話を学べて、毎回練習問題がついているのも助かった。よく復習します。会話文中心だった前掲の書に対して、本書が韻文中心だったのは個人的に少し残念(正しい文法ではないが韻文中ではこの表現になるという箇所が多かった)。2020/05/01