出版社内容情報
日本語とは異なる文法体系を持った漢文を、訓読の知識を生かしつつ外国語として白文で学ぶ殆ど始めての学習書。
【著者紹介】
東京大学文学部大学院博士課程終了。中国文学専攻。明治大学教授。
内容説明
究極の素養―漢文力。始めよう、今だからこそ。これで漢文法がマスターできる!
目次
基本文型
代名詞
繋詞
否定詞
単純疑問と反語
疑問詞
感動詞と語気助詞
前置詞
接続詞
形容詞〔ほか〕
著者等紹介
加藤徹[カトウトオル]
1963年東京生。東京大学博士後期課程単位取得満期退学。中国文学・京劇専攻。明治大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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閑居
16
読み終わった。要旨は以下。漢文は、現代中国語とは異なる。語順は、事物の生起順、目的語後置、修飾語前置、否定詞前置を原則とする。また、特筆すべき特徴は、平仄と仮借である。漢文では、簡潔かつ調子良く表現するために、同じ意味の違う漢字を用いて調子を整えたり、近い発音の別の意味の漢字を用いたりする。2019/08/08
遅読
4
漢文をよむことができるようになるとまではいかないが、読み解く楽しさは伝わる。比較的分かりやすく整理された良書。2016/02/09
ヴィクトリー
4
「古代中国の言語哲学」を読んでいて、漢文について知りたくなってきたので、先にこの本を読むことにした。訓点付きの本は多いけれども、元の意味が分かる方がよいと思い、この本にした(受験と関係ないせいか若干高めだが)。簡易な入門書(本編が150頁ほど、あとの50頁ほどは要注意漢字についての字典的なもの)であるので、この本一冊読んだからと言って白文がすらすら読める様になる訳では無いけれども、先の本を読んでいて知りたかったことも知ることが出来たので、まずまず満足である。2014/10/10
makio37
2
漢文は単語をタイルを敷くように並べる孤立語。その語順は「もし、紙芝居の絵で表すとしたら、どの絵を、どの順番で客に見せたら、一番合理的か」で考えてみると分かりやすいとのこと。また、同様の意味の漢字を平仄を考えて使い分けていたとは知らなかった。以上は導入部の内容で、以降はひたすら白文を読むための漢文法の習得に特化されており、面白くはない。終盤にもなるとかなり実力が付いたように錯覚するが、最終章で少し長い白文を出されると、まだまだひとりでは辛い。先は果てしなく長い。2015/04/11
ぽっくん
2
「ねぇ?漢文を白文でよみたいんだけど?」 「白文で??なんでまたそんなこと・・・訓読文でいいじゃん!」 「補助輪をとった楽しみも欲しいのよ・・・英文法の本はあんなにでてるのに、漢文法の本ってないものね・・・」 「これ!これだよ♪ほらみて」 「ほんとだ!!学べる!ひとりで学べる!!」2015/03/26