出版社内容情報
ことばはなぜ変化するのか、どのように変化するのか。ヨーロッパの言語に偏らない複数言語学という視点から、ことばの本質に迫る。ピジン・クレオールや言語政策についても詳述。
内容説明
なぜ変化するのか、どのように変化するのか。ヨーロッパの言語に偏らない複数言語学という視点から、ことばの本質に迫る。言語接触やピジン・クレオール、言語政策についてもくわしく解説。
目次
第1章 言語が変化する理由を想像する
第2章 比較と対照はまったく違う
第3章 どうして言語に先祖や親戚がいるのか
第4章 比較言語学の先駆者たち
第5章 音の変化はいつでも複雑怪奇
第6章 親戚以外の関係もある
第7章 ピジン・クレオールは変化の最前線
第8章 ことばの違いを地図上に表わす
第9章 政治が言語に口を出す
第10章 日本語の系統をめぐる危ない話
著者等紹介
黒田龍之助[クロダリュウノスケ]
1964年、東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。東京大学大学院修了。スラヴ語学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
401
東京外国語大学で代役として急遽「比較言語学」を講じることになった黒田龍之助氏。これは、そのための講義ノートを元に白水社で(これが重要)書籍化したもの。氏の本来の専門分野ではないために余計な苦労もあっただろうが、お蔭で我々一般の読者にはかえってわかりやすいものになった。とはいっても、あくまでも専門書なので「比較原語」と「対照言語」など言葉の定義には厳密であり、またその必要があることが説かれている。ひじょうに多角的な視点から語られており、比較言語学の範疇と面白みとが十分に伝わってくる。さすがに黒田言語学だ。2022/01/24
びっぐすとん
13
図書館本。『日本語の謎を解く』で紹介。外国語大学での比較言語学の授業を元にした内容。学生相手なので分かりやすいし、面白い。お薦めの書籍も紹介されていて親切。難しくてお手上げだった『言語起源論の系譜』の苦労も無駄ではなかった、再登場の言語学者ばかりで読むのが楽だった。一口に言語学といっても研究分野は様々なんだなあ。言語を勉強しようという人は英語はいうに及ばず、専門で何か国語も理解しなきゃいけないのかあ。面白そうだけど中々大変そう。来世で挑戦してみたい😁面白かったので、この著者の本、いずれまた読んでみたい。2019/03/30
Gamemaker_K
10
比較言語学の基本的な考え方がわかることよりも、ことばって何よ、ということを「楽しく」考えさせてくれる本、ですね。間にある「中間試験」の章でそれまでの知識の総ざらいができるのも面白い。日本語起源についての章は実に興味深く、また日本語に対する誇りを持とうと強く意識させてくれるものであった。とにかくわかりやすい。この筆者って、いい先生なんだろうなあ。2015/04/21
サアベドラ
8
クロダ先生の比較言語学講座。狭い意味での比較言語学だけでなく、ピジンや言語地図など「ことばと変化」に関するトピックを幅広く取り上げている。最後のほうで言語学とはなんじゃらほいと著者が自問する箇所がある。自分がやってる学問を相対化して捉えることってかなり難しい。没頭しなきゃ学問はできないし、没頭するほど客体化できなくなるし。2012/04/03
浦井
7
『ことばは変わる』というタイトルを見て、そりゃ変わっていってるだろ、としか思ってなかったが、「なぜ変わるのか?」ということを知り、考えるきっかけになった。バイリンガルについては、そのメリットしか知らず、「セミリンガル」などの弊害は知らなかった。単なる憧れで子どもに英語教育を押し付けちゃいけないなあ。様々な言語を学ぶ受講生の感想・意見が読めることで、より考えを広げられた。2013/05/18




