出版社内容情報
日本語のプロとスペイン語のプロが力を合わせた画期的なシリーズ。文法だけではわからない日本語との発想の違いを楽しみながら、日本語の自然な表現をスペイン語にしていく過程を伝授します。
内容説明
自然な日本語を伝わる外国語へ。文法だけではわからない発想のしくみが身につく。日本語と外国語の考え方の違いがわかる。外国語らしさとは何かが見えてくる。
目次
「あの人は、田中さんです。」と「あの人が田中さんです。」―「は」と「が」
「お父さん、どこ行くの?」「お父さんは会社に行くんだよ。」―代名詞と省略
「それが使いにくかったら、あのペンを使ってください。」―指示詞
「ひとつしか残っていなかった。」と「ひとつだけ残っていた。」―とりたて助詞
「ひとつも見つかりませんでした。」―否定の捉え方
「ありがとうこざいました。」―「た」の働き
「愛しています。」―進行と結果状態の表現
「見知らぬ人が話しかけてきた。」―方向性の表現
「ぼくたち、大きな魚に食べられちゃうよ。」―受身と使役
「隣の部屋で一晩中騒がれて眠れなかった。」―被害の受身と恩恵表現〔ほか〕
著者等紹介
長谷川信弥[ハセガワシンヤ]
1962年生まれ。大阪外国語大学(現・大阪大学)大学院修士課程修了。現在、大阪大学准教授
山田敏弘[ヤマダトシヒロ]
1965年生まれ。大阪大学大学院博士課程後期課程単位取得満期退学、博士(文学・大阪大学)。現在、岐阜大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ビリー
2
これは素晴らしい。スペイン語の中級者は是非とも読むべき良書。スペイン語の専門家と日本語の専門家の共著で、まず日本語でよく使うフレーズの文法的な説明があり、それを訳す際の注意点や文化・言語の発想の違いがあり、その上で元のニュアンスに近い例文と解説を挙げてくれる。例題を解きながら進めることもできるし、読み物として楽しむこともできる。スペイン語だけでなく日本語への理解も深まる。他の言語版もあるみたいなのでいつか読んでみたいと思う。2017/06/13
henokappa
0
関節目的格人称代名詞の被害の用法を再確認。2018/04/03