証言と抒情―詩人石原吉郎と私たち

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  • サイズ B6判/ページ数 317,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084762
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

出版社内容情報

シベリア強制収容所で極限を体験した詩人・石原吉郎。3・11後、私たちをひきつけてやまない石原の言葉の力に、気鋭の詩人が迫る。

?T 主題 石原吉郎へのアプローチ
はじめに/石原吉郎の生涯/「耳鳴り」のインパクト/父の死と石原吉郎/タイタニック号の私たち/「葬式列車」を読む/正午の弓/いちまいの傘/他者の不在/風と夕焼けと塔と海と/極限は私たちにも訪れうる/詩の悦びへ/証言と抒情/「外科手術」/ただ一度の潮

?U 変奏 六つの旋律
存在
レヴィナスと石原吉郎/存在の極限あるいは「イリヤ」/石原詩における「イリヤ」/アンガラ河のほとりあるいは実存者/分岐点/極限と美とユーモアと

言語
失語から沈黙へ/沈黙の詩学/隠しつつあらわすために/謎の深まりとしての隠喩空間/リズムの力/イロニーとユーモア

パウル・ツェラン
「言葉だけが残りました……」/共時的共通点/根本的差異――ディアローグとモノローグ/それぞれの白鳥の歌

現代詩
戦後詩への登場――「夜の招待」を読む/荒地派と石原吉郎/遅れてきた「四季」派?/「ロシナンテ」の時代/吉岡実との比較/達成/減衰的反復

他者
詩における他者の問題/他者の不在をめぐって/鹿野武一という神話/分身的他者の諸相/それ自身が他者である単独者へ

信仰
戦争と信仰/詩に書き込まれた信仰/聖書との格闘/信仰と断念と言語と/カール・バルトに照らされて/逆説と飛躍

?V コーダ 石原吉郎と私たち
石原吉郎における悪循環/詩人の死後の生/シベリアはだれの領土でもない/アガンベンへの参照/証言から詩へ――異言の潜勢力/可能性としての石原吉郎/単独者同士の共同体/エピローグのエピローグへ/命名のファンタスム/このくぼみ、このフェルナンデス

あとがき/参考文献/作品名索引

【著者紹介】
1951年10月20日、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走り続けるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。著訳書多数。詩集『特性のない陽のもとに』(思潮社)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田)で第21回現代詩花椿賞、評論『移動と律動と眩暈と』(書肆山田)および『萩原朔太郎』(中央公論新社)で第3回鮎川信夫賞、『ヌードな日』(思潮社)および『難解な自転車』(書肆山田)で第50回藤村記念歴程賞、英訳選詩集 Spectacle&Pigsty(Omnidawn)で2012 Best Translated Book Award in Poetry(USA)を受賞。

内容説明

シベリア強制収容所の極限状況を経験し、生の根底を厳しく問い続けた詩人・石原吉郎。3・11後、私たちをひきつけてやまない石原の言葉に、シベリア抑留者の父をもつ気鋭の詩人が迫り、痛苦の経験が美になる瞬間をとらえた渾身の書き下ろし!

目次

1 主題 石原吉郎へのアプローチ(はじめに;石原吉郎の生涯;「耳鳴り」のインパクト ほか)
2 変奏 六つの旋律(存在;言語;パウル・ツェラン ほか)
3 コーダ 石原吉郎と私たち(石原吉郎における悪循環;詩人の死後の生;シベリアはだれの領土でもない ほか)

著者等紹介

野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年10月20日、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走り続けるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。著訳書多数。詩集『特性のない陽のもとに』(思潮社)で第4回歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社)で第30回高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田)で第21回現代詩花椿賞、評論『移動と律動と眩暈と』(書肆山田)および『萩原朔太郎』(中央公論新社)で第3回鮎川信夫賞、『ヌードな日』(思潮社)および『難解な自転車』(書肆山田)で第50回藤村記念歴程賞、英訳選詩集Spectacle & Pigsty(Omnidawn)で2012 Best Translated Book Award in Poetry(USA)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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ToshihiroMM

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レヴィナス、ハイデガー、アガンペン、ウィトゲンシュタインといった哲学者の概念を援用して読み解く試み。詩がいかにして語り得ぬものに近づくか、その一つの現場として石原吉郎を読む。難解な石原の詩を詩的センスのない人でもある程度はわかるよう、丁寧に書かれている点がありがたい。石原作品に関する多くの研究を援用しており、石原吉郎の受容について知りたい人にもおすすめ。2019/09/27

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