印象派のミューズ―ルロル姉妹と芸術家たちの光と影

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印象派のミューズ―ルロル姉妹と芸術家たちの光と影

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  • サイズ B6判/ページ数 337,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084502
  • NDC分類 702.35
  • Cコード C0071

出版社内容情報

ルノワール、ドガ、ドビュッシー、ジッド…。姉妹の周囲には常に芸術家や作家がいた。同じ家に嫁いだ二人に待っていた運命は…。

美術、音楽、文学 交差する人間模様

 ルノワールの《ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル》(オランジュリー美術館蔵)は、おそらく誰もが一度は目にしたことのある絵画であろう。絵のモデルは、パリの資産家アンリ・ルロルの二人の娘。姉妹の父ルロルは、同時代の芸術家たちに理解を示しながら、財を活かして作品の収集に力を入れていた。ルロル家のサロンは新進気鋭の芸術家や作家が集う社交場で、美しい姉妹は彼らのミューズだった。ドガ、ルノワール、ドニは二人をモデルに絵を描き、ドビュッシーは曲を捧げた。音楽家ショーソンは母方の義理叔父、ジッドやヴァレリーなど小説家たちもやってきた。それは、ルノワールの作品そのもの、「幸福」を絵に描いたかのような日々だった。
 強い絆で結ばれていた姉妹は、ドガの紹介で、実業家でコレクターのルアール家の兄弟にそろって嫁ぐ。その結婚生活は幸せであるはずだった。しかし、そこで待っていた運命は……。
 美術、音楽、文学のジャンルを超え、そうそうたる人物が次々に登場。人間味にあふれ、ときにスキャンダラスな展開は、読み手を一気に十九世紀末パリに誘うに違いない。

1.数奇な運命をたどった一枚の絵
2.ルロル姉妹 ――芸術のなかで育った二人
3.アンリ・ルロル ――絵画と音楽の接点
4.クロード・ドビュッシー ――ピアノとスキャンダル
5.エルネスト・ショーソン ――メランコリーの響き
6.アルチュール・フォンテーヌ ――労働と信仰
7.オーギュスト・ルノワール ――あふれる色彩と光
8.アンリ・ルアールとドガ
9.ウジェーヌ・ルアールとジッド ――イヴォンヌの夫の二面性
10.ルイ・ルアール ――クリスティーヌと嫌われ者の夫
11.不幸のはじまり ――ショーソンの死
12.夫婦生活の試練
13.ドレフュス事件
14.マリー・フォンテーヌ ――女神の反抗
15.夫婦の不幸、それぞれのかたち
16.オークション ――長老ルアールの死
17.クローデルとヴァレリー ――戦時下の詩人たち
18.姉妹のその後
19.古き良き時代の終わり
20.オランジュリー美術館の誕生

訳者あとがき/家系図/主な登場人物

【著者紹介】
小説家、評伝作家。1953年、ペルピニャン生まれ。パリで学び、1975年、ソルボンヌにて現代文学教授資格取得。『コティディアン・ド・パリ』『フィガロ・リテレール』などのジャーナリストとして活躍する一方、1998年に小説 Le Manuscrit de Port-Ebene でルノドー賞を受賞。文学者、芸術家の評伝を多く著し、翻訳に『黒い瞳のエロス ベルエポックの三姉妹』(川瀬武夫・北村喜久子訳、筑摩書房)、『ガラ 炎のエロス』(岩切正一郎訳、筑摩書房)、『黒衣の女ベルト・モリゾ 1841-95』(持田明子訳、藤原書店)。本書『印象派のミューズ』は2012年にシモーヌ・ヴェイユ特別賞を受賞した。2013年からアカデミー・フランセーズ会員。

内容説明

ルノワール、ドガ、ドニ、ドビュッシー、ショーソン、ジッド、ヴァレリー…。ふたりの周囲には常に芸術家や作家がいた。深い絆で結ばれた姉妹はそろって同じ家に嫁ぐ。そこに待っていた運命は…。美術、音楽、文学―交差する人間模様。

目次

数奇な運命をたどった一枚の絵
ルロル姉妹―芸術のなかで育った二人
アンリ・ルロル―絵画と音楽の接点
クロード・ドビュッシー―ピアノとスキャンダル
エルネスト・ショーソン―メランコリーの響き
アルチュール・フォンテーヌ―労働と信仰
オーギュスト・ルノワール―あふれる色彩と光
アンリ・ルアールとドガ
ウジェーヌ・ルアールとジッド―イヴォンヌの夫の二面性
ルイ・ルアール―クリスティーヌと嫌われ者の

不幸のはじまり―ショーソンの死
夫婦生活の試練
ドレフュス事件
マリー・フォンテーヌ―女神の反抗
夫婦の不幸、それぞれのかたち
オークション―長老ルアールの死
クローデルとヴァレリー―戦時下の詩人たち
姉妹のその後
古き良き時代の終わり
オランジュリー美術館の誕生

著者等紹介

ボナ,ドミニク[ボナ,ドミニク] [Bona,Dominique]
小説家、評伝作家。1953年、ペルピニャン生まれ。パリで学び、1975年、ソルボンヌにて現代文学教授資格取得。『コティディアン・ド・パリ』『フィガロ・リテレール』などのジャーナリストとして活躍する一方、1998年に小説Le Manuscrit de Port‐´Eb`eneでルノドー賞を受賞。文学者、芸術家の評伝を多く著し、『印象派のミューズ』は2012年にシモーヌ・ヴェイユ特別賞を受賞した。2013年からアカデミー・フランセーズ会員

永田千奈[ナガタチナ]
翻訳家。早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

29
彼女達は以前から親交のあった家の兄弟に嫁ぐがいずれの夫も問題あり。にもかかわらず彼女達は不幸な結婚生活を続ける。芸術家達を身近に見て、芸術の素養は身に着いたが、「世の常識も何のその」とたくましく人生を切り開く彼等の生き方は真似できなかった。あまりにも幸せな家庭で育ったために不幸から抜け出そうという強烈な意思を持てなかったのか。自筆資料が殆どない。彼等の父、義父、夫達、叔母の人生はかなり波乱に満ちており、受け身に立つことが多かった姉妹よりも、彼等を主役に据えた方が、ドラマとしては面白いものができそうだ。2015/09/04

bibliophage

7
19世紀から20世紀初頭にかけての華やかなサロン文化。ルノワールによって描かれた「ルロル姉妹」(ルロル家とルアール家の話)を中心に話は進む。美術、音楽、文学に囲まれて育った彼女たち。周りには、ルノワール、ドガ、ドビュッシー、ショーソン、ジッド、ヴァレリーなど数々の芸術家たちがいた。本書では、いかにもブルジョアという幸せな生活を垣間見たと同時に、彼女たちの悲しき結婚生活を知ることができた。彼女たちの父であり、画家でもあったアンリ・ルロルは素晴らしい人。ルロル家での想いでは彼女たちの生涯の支えであっただろう2016/08/17

takakomama

2
画家の父アンリ・ルロル、叔父は作曲家のショーソン。家にはたくさんの絵画が飾られ、ルノワールやドガ、ドビュッシー、詩人などが訪ねてくる。ピアノを弾き、楽しく語らう。芸術家達が同じ時代に生きていたことを感じました。美術館で見るような絵画が身近にあって、愛情溢れる家族と、芸術家に囲まれて育ったルロル姉妹。姉妹は結婚し、傍目からは幸せに見える暮らしでも、実際は夫との関係に悩んでいて、気持ちは満たされない。本当の幸せって、どういうことだろうと考えました。2015/09/21

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