ヒトラーと哲学者―哲学はナチズムとどう関わったか

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ヒトラーと哲学者―哲学はナチズムとどう関わったか

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  • サイズ B6判/ページ数 362,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560084120
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ハイデガー、K・シュミット、アーレント、アドルノ等、ナチスの加担者と亡命者の言動を描き出し、〈思想と行動〉の倫理的基盤を鋭く問う注目すべき迫真の哲学ノンフィクション!

内容説明

思想と行動をめぐる迫真の哲学ノンフィクション。カント以降の反ユダヤ的言辞を跡づけた上で、ナチスに加担した者と迫害された者の生き方を描き出す注目作。哲学することの倫理的基盤を問う。

目次

第1部 ヒトラーの哲学者(ヒトラー―「天才的バーテンダー」;毒入りの杯;協力者たち;ヒトラーを支えた法哲学者―カール・シュミット;ヒトラーの超人―マルティン・ハイデガー)
第2部 ヒトラーの対抗者(悲劇―ヴァルター・ベンヤミン;亡命―テオドーア・アドルノ;ユダヤ人女性―ハンナ・アーレント;殉教者―クルト・フーバー;ニュルンベルク裁判とその後)

著者等紹介

シェラット,イヴォンヌ[シェラット,イヴォンヌ] [Sherratt,Yvonne]
1966年英国生まれ。ケンブリッジ大学で初め医学を専攻したが、後にドイツ・フランスを主とする大陸系の哲学研究に転じた。オクスフォード大学ニューカレッジ校非常勤講師を経て、現在ブリストル大学上級講師として社会哲学等を講じている

三ッ木道夫[ミツギミチオ]
1953年埼玉県生まれ。1985年上智大学大学院博士後期課程単位取得退学。独語独文学・翻訳思想専攻。博士(比較社会文化)。広島大学助手を経て、同志社大学教授。日本通訳翻訳学会会員

大久保友博[オオクボトモヒロ]
1982年滋賀県生まれ。2012年京都大学大学院博士後期課程単位取得退学。翻訳論・翻訳史専攻。修士(人間・環境学)。同志社大学ほかで非常勤講師。大久保ゆう名義ではエンターテイメント系の翻訳のほか、近代文学やデジタルアーカイヴ等の評論も手がける。日本通訳翻訳学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

11
高級レストランでワイングラスを手に、「ヘーゲルの功利主義に無効宣言をしたのがショーペンハウアーなのだよ」と恥ずかしい誤りをドヤ顔で披露した総統閣下。刑務所で読破したという哲学者達の名と言葉をカクテルのように混ぜ合わせる自称哲人指導者に目を眩まされたのは、素人だけではなかった。思考の国の帝王と呼ばれたハイデガーは反戦論者を告発し、人種学・遺伝学の創設と安楽死推進に熱を入れる。分析哲学の祖フレーゲもナチと反ユダヤ主義に共鳴したが、多くの支持者が戦後は弁明に奔走。個人の内面と歴史の流れを縦横につなぐ迫真の描写。2016/10/28

koji

8
力作ですが、評価が難しいですね。出だしのヒトラーがランツベルク刑務所で「我が闘争」を編む過程は臨場感・緊張感を感じます。ヒトラーがユダヤ人排斥の過程で、哲人指導者になりすまし、側近に多くの哲学者を擁し、思想統制と暴力を結び付けたことが20世紀の大悲劇に繋がりました。ヒトラーの協力者になったドイツ人、ヒトラーから疎まれたユダヤ人。その描写には著者の筆が冴えます。しかし、なぜか心に沁みません。例えばハイデガーの思想がなぜナチと親和的か。著者も曖昧ではっきりしないと言います。これこそ知りたかったことです。2016/01/14

ウンパ

1
前半では、学界、大学等の哲学者が、いかにしてナチという権力に取り込まれていくのかが描かれているが、その時勢の中でポストを失うことに抗し正義を貫くのは本当に難しいことと感じる。風通しのよい社会を保つために、教育、思想の自由が最大限に尊重されることが重要であると改めて考えさせられた。 またニュルンベルク裁判以降のアーレントへの批判、記述については、あまりに感情的で、イスラエルの姿勢に対する評価、批判がなければ公平ではないであろう。 2018/07/29

Ataru Matsuyama

1
ナチ政権下の哲学者の悲喜交々。ハイデガーが人間的にダメすぎる。2017/09/23

コラッジョ

1
元々ドイツ哲学には、ヒトラー登場以前から、 イマニュエル・カントの時代から、”ヒトラーを生み出す思想的下地”が存在した事が解る。 また、ヒトラーの同時代人たちは、ヒトラーに対してどう対応したかについても書いてある。 積極的に協力したハイデッガーやシュミット。 対して、ドイツから亡命したり、自殺したり、抵抗したりした哲学者たち。 そして戦後、ナチス政権で協力していた大学教授たちが、何食わぬ顔で復職し、学界を牛耳っていた事実も書いてある。 ”ドイツは戦後責任を果たした”と言う人にこそ読んでもらいたい。2016/04/03

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