出版社内容情報
水にまつわる多様な表現を幅広く紹介し、季節の移ろいや日々の暮らしに生きる人々の心情を詩人が細やかな筆致で繰り広げる。
【著者紹介】
1944年千葉県生まれ。東京大学仏文学科卒。出版社勤務を経て、法政大学日本文学科非常勤講師。詩人。「歴程」同人。著書に「雨の名前」「風の名前」など。
内容説明
『雨の名前』などで知られる著者が、あふれる詩情でとらえようとした、さまざまな水の気配と思惟と伝承。
目次
1(季節の水;水に流す;水のオノマトペ ほか)
2(万葉の海;恋する川;雅語の川 ほか)
3(月神と水;龍神と雨;水鏡が揺れるとき ほか)
4(お四国の水;水洟や;南半球を船で行く ほか)
著者等紹介
高橋順子[タカハシジュンコ]
1944年千葉県海上郡飯岡町(現・旭市)生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒。詩人、「歴程」同人。夫は作家の車谷長吉。1987年『花まいらせず』で現代詩女流賞、1990年『幸福な葉っぱ』で現代詩花椿賞、1997年『時の雨』で読売文学賞、2000年『貧乏な椅子』で丸山豊賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
56
上善は水の若し・・で日本酒を思った私(笑)『行く春や鳥啼魚の目は泪』が好き。雨・風・花・月ときて、今回も楽しみにしていたが、なんと写真は無し・・残念!2015/09/06
あきあかね
13
「あめゆじゆとてちてけんじや」(あめ雪取ってきてください)。宮沢賢治は「永訣の朝」の詩の中で、死の床にある妹トシが求める霙を取りに庭に駆け出す。 イヌイットの人びとは、様々な様子の雪を表す豊かな語彙を持つと聞くけれど、水に恵まれた日本にも、霙を指す岩手の方言「あめ雪」のように、雨や雪、水にまつわる数多の言葉がある。以前読んだ姉妹編の「星のなまえ」と同様に、詩や俳句、和歌、諺等を渉猟し、古からの水と人との深く、芳醇な関わりを教えてくれる。 今、水に関わる仕事をしていることもあって、文化的·歴史的な⇒2019/03/01
まりな
1
昔の神様とか妖怪の話とかもっと知りたい2014/09/15
i-CHIHIRO
0
お気に入りレベル★★★★☆ 255文字では紹介しきれないので、こちらでこの本を紹介しています。https://ameblo.jp/angel-and-poison/entry-12781949534.html2022/12/31