ミシェル・セール―普遍学からアクター・ネットワークまで

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  • サイズ B6判/ページ数 296,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560083352
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ライプニッツ思想から、ポスト・ポスト構造主義へ。哲学や人類学の新知性を胎動したしなやかで強靭なセールの哲学の根源に迫る。

【著者紹介】
1967年愛知県生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程情報科学研究科修了。専攻は現代思想、情報創造論。現在、東洋大学総合情報学部准教授。著書に、『セール、創造のモナドーライプニッツから西田まで』『来るべき思想史ー情報/モナド/人文知』など。共訳に、ミシェル・セール『哲学を讃えて』、ミシェル・セール『アトラスー現代世界における知の地図帳』。

内容説明

ライプニッツの方法論をはじめ、レヴィの情報論、ラトゥールやハーマンら「ポスト・ポスト構造主義」の新知性も胎動する、ミシェル・セールのネットワーク哲学。あるがままの自然を“百科学”として織りなす、しなやかな思惟に迫る!

目次

プロローグ 略伝と展望
第1部 人文学・美学(『生成』;『自然契約』)
第2部 エピステモロジー(『ライプニッツのシステム』;『干渉』)
第3部 人類学(『パラジット』;『作家、学者、そして哲学者は世界を一周する』)
補論 『結合法論』におけるライプニッツ

著者等紹介

清水高志[シミズタカシ]
愛知県生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程情報科学研究科修了。専攻は現代思想、情報創造論。博士(学術)。現在、東洋大学総合情報学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひばりん

11
ミシェル・セール概説書。セールの中にもハードな著作とソフトな著作があるが、どちらかといえばソフトなセールを抜書的にまとめた本という印象。セールは、一冊ごとに思想を深めていく哲学者だと私は思うので(本書のトピック形式よりも)シンプルに時系列でまとめてくれた方が分かりやすいのではないかと思った。ANTなど、セールに影響を受けた世代の議論がしばしば参照されており、セール自身の思想の展開がやや見えにくいかもしれない。ボードリヤールやジュネットなど、同時代の横関係ももっと整理できる・・・。辛口評価せざるを得ない。2021/10/17

袖崎いたる

8
セールのこと。現代フランスで評価されてる二大巨頭の一角。ライプニッツのモナドを深めて主観抜きの世界の動態を剔抉する。イかれてる。つまり、サイコー。2019/09/24

madofrapunzel

5
★★★★★ めっちゃ面白かった! 第5章の貨幣論はやばい。本の装丁の感じも好き。現代思想1月号の千葉さんと清水さんとの対談も読んだが、さすがセールの研究者ということもあり清水さんは博識。セールみたいな感じで学問の在り方があればいいと思う。セールの著作も是非読みたくなった!2014/01/19

ささみ

1
なんとなく豪快な感じがしてて、乞食的存在についてあれこれ言ってるのいいですね。2017/07/25

msykst

1
アクターネットワーク押さえときたい、みたいな卑近な動機で読んだ訳ですが、5章の貨幣の話が面白かった。元々古来の貨幣って減価貨幣(腐る通貨)で、それ故全ての価値が固定化せず、流通のネットワークも流動的やったと。減価貨幣って地域通貨の話で目にしたのでオルタナティヴな志向を持ったものかと思ってたけど、金貨みたいな価値変動しない貨幣(腐らない貨幣)の方がむしろ後出で、マルクス的な疎外化とか物象化もこれに由来する、とかは面白い。この辺はこないだまでGallery αMでやってた「資本空間」のコンセプトを思い出す2016/07/04

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