アウグストゥス―ローマ帝国のはじまり

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  • サイズ B6判/ページ数 477,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560082980
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

流血の時代を生き、綿密な知性と忍耐力を武器に帝国五百年の統治システムをつくり上げた、大政治家の激動の生涯を描く。

【著者紹介】
1940年生まれ。ケンブリッジ大学コーパス・クリシティ・カレッジ卒業。アーツカウンシルに長年勤務し、事務局長を歴任した後、ジャーナリストとして活躍。著書は他に『キケロ――もうひとつのローマ史』『ハドリアヌス――ローマの栄光と衰退』(ともに白水社刊)など。

内容説明

ユリウス・カエサルの後継者として、18歳で政治の表舞台に登場。血塗られた抗争を勝ち抜き、綿密な知性と忍耐力を武器に帝国の統治システムをつくり上げた、激動の生涯を描く。

目次

紀元一四年
地方の少年時代の出来事―前六三年‐四八年
大伯父―前四八年‐四七年
政治家たち―前四八年‐四六年
未完の事業―前四六年‐四四年
名前をもった少年―前四四年
勝利から敗北へ―前四四年‐四三年
キリング・フィールド―前四三年‐四二年
分割された世界―前四二年‐四〇年
黄金の時代―前四〇年‐三八年〔ほか〕

著者等紹介

エヴァリット,アントニー[エヴァリット,アントニー] [Everitt,Anthony]
1940年生まれ。ケンブリッジ大学コーパス・クリスティ・カレッジ卒業。アーツカウンシルに長年勤務し、事務局長を歴任した後、ジャーナリストとして活躍

伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家。東京外国語大学大学院修了(地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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masabi

15
【概要】ローマ帝国初代皇帝アウグスティスの評伝。【感想】カエサル死後の内乱に勝利し、権力を掌握、事実上の独裁制を敷く。以後数百年続くローマ帝国の基礎を築いた。彼は生涯を通じて現状把握能力に優れていた。初期はカエサルの後継者として、時には元老院・共和政の守護者として、その時々で相応しい行動を取っている。暴力の必要性がなくなったと思えば権威による統治に切り替える。秀でた行政政治手腕に加えて虚弱だったアウグストゥスに武勲を捧げたアグリッパとの友情も見逃せない。2020/07/08

newborn

3
白水社でカエサルだとか 多分パルティアとか出ていたと思いますが これまで読んできた白水社の本の中でもかなり分かりやすく読みやすかったです。 アウグストゥスの本としてお勧めします2018/09/09

ハルバル

3
カエサルのような輝かしい軍事的栄光や敵への寛容さもなく、アントニウスと比べてもあるのはカエサルの名だけだった地方出身の若者が比類なき権力を握るまでの過程も面白いが、興味深いのは史料の少ない後半生。後継者を巡る悲劇や陰謀など想像をかきたてます(著者のリウィアによるアウグストゥス毒殺説もあくまで仮説として楽しめた)彼の忍耐強い政策がローマ帝国を内乱から安定に導いたが、その影で犠牲にならざるをえなかった家族に同情してしまう(特に優秀な軍人ティベリウスは好きになった…後半生の恐怖政治は頂けないが)2015/05/03

台風一過

2
歴史小説は向いてないことがわかった。ストーリー性がなくて面白さを感じない。2025/03/26

ルヴナン

1
アウグストゥスのイメージは70度変わった。思慮深い策略家から、執念深い陰謀家へと。特にエジプトでクレオパトラとイチャつくアントニウスの許に嫁を送り込むとか、人のすることじゃねえ。これも意外だが、アクティウムでクレオパトラは敵前逃亡したわけではない。むしろアグリッパ艦隊の中腹を突いて、血路を切り開いた、のだとか。2019/08/08

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