出版社内容情報
戦争と喪失の20世紀を象徴する詩人パウル・ツェランの詩想を追い求めたドイツ文学の泰斗による、半世紀に及ぶライフワーク。
内容説明
20世紀の最も苛酷な歴史を生き抜き、言葉だけを信じつづけ、狂気の果てにセーヌ川に身を投じた戦後ドイツ最高の詩人、パウル・ツェラン。その孤独な魂に寄り添い、詩想を追い求めてきた第一人者による研究の集大成。
目次
第1章 亡きパウル・ツェランへ
第2章 狂気と錯乱することば
第3章 傷を負った作家たち
第4章 ツェランと三人の女性たち
第5章 ツェラン資料室
第6章 大災害のあとで
著者等紹介
飯吉光夫[イイヨシミツオ]
1935年旧満州奉天生まれ。59年東京大学独文科卒。62年同大学院修士課程修了。73~74年ベルリン・パリに滞在。首都大学東京名誉教授。1964年からツェラン作品の翻訳を手掛け、ツェラン夫人や子息とも交流。日本の読者に名訳で作品を紹介しつづけてきた、ツェラン研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件