音楽と演奏 (新装復刊)

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音楽と演奏 (新装復刊)

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560082935
  • NDC分類 761
  • Cコード C1073

出版社内容情報

すぐれた指揮者・演奏家であると同時に、警抜な批評家、哲人、文章家でもあったワルターによる見事な音楽論。(書物復権)

内容説明

「ただ音楽家であるにすぎない者は、半人前の音楽家である」音楽の本質についての考察から、指揮者の修業過程やオペラの演出まで、巨匠が語りつくした見事な音楽論。

目次

音楽というもの(音楽の根源を考える;音楽の本質を考える)
音楽するということ(自己と他―音楽の解釈について;テンポについて ほか)
指揮者(課題の特殊性;正確さについて ほか)
音楽と舞台(オペラについて;オペラにおける時間の要素―オペラ演出の諸問題)
バッハ『マタイ受難曲』に関するノート(全体の構想について;演奏の諸問題 ほか)
『魔笛』のモーツァルト(一九五六年一月二十七日のために)
回顧と展望

著者等紹介

ワルター,ブルーノ[ワルター,ブルーノ] [Walter,Bruno]
1876年、ベルリン生まれのユダヤ系ドイツ人。ピアニストをへて、94年にケルン市立歌劇場で指揮者としてデビュー、以後、ハンブルク、ベルリン、ウィーン、ミュンヘンなどの歌劇場で指揮者や監督を歴任。モーツァルトとマーラーを得意とした。ナチスの迫害を受けて1933年にウィーンへ、さらに39年にアメリカへ移住、第二次大戦後までアメリカを中心に指揮者として活動を続ける。1962年にビバリーヒルズの自宅で死去

渡辺健[ワタナベタケシ]
1933年生。1957年東京大学文学部独文科卒。東京大学教養学部名誉教授。ドイツ近代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョンノレン

50
ワルターの回想記「主題と変奏」に続く本書は汲めども尽きぬ深く豊かな洞察と愛情に満ちた内容で、数センテンス毎に感嘆しきり。ワグナーのテンポ観を端緒にたっぷり20頁「テンポ」について様々な実例や自身の失敗談も含め語り尽くすが正にそれらは現在でも通用する古くて新しい問題。音楽表現から指揮者のあり様に展開するが一貫して精神性の底流が様々な作曲家や楽曲の具体例と相まって、素晴らしい文章で紡がれていく。取り分けモーツァルトに関わるそれが実に味わい深い。終盤は遺書めいてとあるがシュタイナーに手放しで心酔する旨も吐露。2024/11/27

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