出版社内容情報
ポスト311の日本において「雑な家族」の魅力をうたった傑作戯曲。第57回岸田國士戯曲賞受賞作。
内容説明
父親の葬儀に町で一番のモンスターだった長男が帰ってきた!ポスト3・11の日本で「雑な家族」の魅力をパワフルにうたいあげる。第57回岸田國士戯曲賞受賞作品。
著者等紹介
赤堀雅秋[アカホリマサアキ]
1971年、千葉県生まれ。THE SHAMPOO HAT(劇作家、演出家、俳優)。主要作品、『その夜の侍』は2012年に映画化され、初監督を務めた。(2012年、新藤兼人賞金賞、第34回ヨコハマ映画祭森田芳光メモリアル新人監督賞受賞)。『一丁目ぞめき』で第57回岸田國士戯曲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふう
8
SHAMPOO HAT赤堀雅秋の第57回岸田國士戯曲賞受賞作。東日本大震災から1年後の船橋。「ペタ……ペタ……」と降り続く雨の中、時にほんの少し揺れる家。笑えない寅さん的な兄の帰還で浮かび上がる、ガサツで暴力的で、でも弱くて優しい人々が過ごす淡々とした通夜の晩。表紙は蠅みたいだけどお話的にはゴキブリのが良かったような(どっちもヤダけど)。2017/04/06
りえこ
7
よくある設定。舞台で観たかったです。2013/05/16
ばんだねいっぺい
5
原点回帰。これを舞台として、また、見たい。再演するのかな。再演したのかな。2015/12/06
マゲ犬
3
赤掘作品、初読了。戯曲から舞台がちゃんとイメージできる。戯曲として正統派な書きぶりに好感。設定もセリフも斬新ではないけれど、読ませる独特な味がある作品。舞台も観てみたい。2013/10/28
はにに
1
下卑たおっさん達が通夜の日の台所でうろうろ、ぐだぐだ。それがこんなに面白い!電気屋がメッシで便意に耐えつつある告白をし、弟は色々と呑み込んでくれと言い、皆で「白いパラソル」大合唱。この流れ。笑うやろ、泣くやろ。2015/07/30