出版社内容情報
劇的な父子の再会を経て数十年、一所不在の放浪生活を貫き、数々の名作を残した父の生涯を息子が描く。
内容説明
なぜ自分を捨てた父を許せたのか?奇跡の再会から30数年を経て、無言館館主が書き下ろす文豪の生涯。
目次
虚と実
生家の風景
出家と還俗
寺の裏表
放浪、発病
冬の光景
三枚の写真
結婚、応召
「八月十五日」
文学愛し〔ほか〕
著者等紹介
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
1941年東京生まれ。印刷工、酒場経営などを経て1964年、小劇場の草分け「キッド・アイラック・アート・ホール」を設立。1979年、長野県上田市に夭折画家の素描を展示する「信濃デッサン館」を創設。1997年、隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」を開設。2005年、「無言館」の活動により第53回菊池寛賞受賞。おもな著書に『「無言館」ものがたり』(第46回産経児童出版文化賞)、『鼎と槐多』(第14回地方出版文化功労賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
36
2013.01.27(未読)窪島誠一郎著。 2013.01.27 読んだわけではありません、日経新聞、読書欄からです。 (あとがきのあと) 1941、東京生まれ、作家、美術館主。 1979、長野県上田市に、「信濃デッサン館」、1997、戦没画学生慰霊美術館「無言館」開設。 母のことを書きたかった。 新米作家の父と恋におち、2年間同棲して、僕を産んだ。 書けない、いっそ、父から。 2013/01/27
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2013年1月初版。劇的な父子の再会を経て数十年、戦没画家の作品展示で知られる「無言館」館主が、一所不在の放浪生活を貫き、数々の名作を残した父の生涯を、血縁という不思議な糸を絡ませて描いた伝記。(越前竹人形)を読んだのは四十年以上前の高校時代だったか、、人生色々だなぁ?2018/03/13
miou
2
水上勉の作品からの引用が半分、引用と引用をつなぐ自分の思いが半分。当たり前だけど個人的な思いが強いので、第三者からすると全てを好意的にとることができない部分もあった。所々に出てくる著者の奥様の客観的な意見が読者目線に近いように感じた。水上作品は『五番町夕霧楼』しか読んだことがないので、他の作品も読みたくなった。2016/10/11
takao
1
ふむ2024/12/23
savasava
1
前半は父水上勉のことを冷静に書かれているように読めたが、後半、特に子供と名乗ってからの書き振りが、父と小説家水上勉とがないまぜになっていて、少々首を傾げる。家族のことは家族にしかわからない愛憎がある。2013/10/02
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