出版社内容情報
時代に翻弄されてきた「外省人」と台湾人。“敗北者たち”の声に耳を傾け、彼らの原点を見つめ直す歴史ノンフィクション。
【著者紹介】
1952年台湾高雄県生まれ。作家、評論家。台北市文化局初代局長、国立清華大学教授を歴任、「龍應台文化基金」を設立。07年秋より香港大学で教鞭を執る。本書は台湾・香港で20万部のベストセラーとなったが、大陸中国では発禁。他の著書に『野火集』『百年の思索』『大海に向かい合うとき』『ただ見送るのみ』がある。
内容説明
人びとが下したささやかな決断と、それがもたらした壮絶な流浪の軌跡。台湾随一のベストセラー作家が満を持して放つ歴史ノンフィクション。
目次
第1章 手を離したきり二度と…―父と母の漂泊人生
第2章 弟よ、ここで袂を分かとう―少年たちの決断
第3章 私たちはこの縮図の上で大きくなった―名前に刻み込まれた歴史
第4章 軍服を脱げば善良な国民―包囲戦という日常
第5章 われわれは草鞋で行軍した―一九四五年、台湾人が出迎えた祖国軍
第6章 フォルモサの少年たち―捕虜収容所にいた台湾人日本兵
第7章 田村という日本兵―ニューギニアに残された日記、生き残った国民党軍兵士
第8章 じくじくと痛む傷―一九四九年の後遺症
著者等紹介
龍應台[リュウオウタイ]
作家、評論家。1952年、台湾高雄県生まれ。74年、成功大学外国語学部卒業。82年、カンザス州立大学で英米文学博士号取得。85年、『中国時報』紙上に掲載された評論が、戒厳令下の台湾社会で大きな反響を呼び、出版された『野火集』は台湾出版界空前のベストセラーとなった。その後も次々に話題作を発表。86~99年、スイスとドイツに滞在。99~2003年、台北市文化局初代局長。2005年7月、龍應台文化財団設立。新竹清華大学教授、香港大学教授を歴任
天野健太郎[アマノケンタロウ]
1971年、愛知県生まれ。三河人。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。2000年より国立台湾師範大学国語中心、国立北京語言大学人文学院に留学。帰国後は中国語翻訳、会議通訳者。また、聞文堂LLC代表として台湾の書籍を日本に紹介している。ツイッターアカウントは「taiwan_about」。俳人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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