出版社内容情報
初めて世代が誕生するとともに、青年論が生まれた革命後のフランス。トクヴィルらロマン主義世代に寄り添うことで新しい時代を生きた若者の昂揚と煩悶を浮き彫りにする。
内容説明
「何者でもない」若者たちの苦悩と昂揚。ユゴー、バルザック、そしてトクヴィル…新しい社会を生きる青年が抱えた煩悶と政治に託した希望。
目次
「世紀病」をめぐって
1 欲望の解剖―ロマン主義と世代問題(立身出世の夢と青年の苦悩;アメリカへの旅、自己への旅;幻滅―無関心と羨望)
2 絶対の探求―神に代わる人間の宗教(「新しい信仰」の噴出;預言者の詩想―「汎神論」の地平へ;トクヴィル・パラドックス―多数or宗教)
3 利益と政治―失われた公衆を求めて(中央集権と不確かな名誉;ジャーナリズムと「野党」の使命;革命と“自尊”)
憂鬱の世紀
著者等紹介
高山裕二[タカヤマユウジ]
1979年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。現在、早稲田大学政治経済学術院助教。専門は政治学・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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