出版社内容情報
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の別バージョンが発見された?! トロイア戦争の英雄オデュッセウスの冒険を、人間心理に対する深い洞察をもって描いた、奇想と幻想の短編集。
内容説明
ホメロスの詠ったイタケの王オデュッセウスは、女神アテナの寵愛あつく知略で知られ、トロイア戦争では神への貢ぎ物と偽った巨大な木馬を使って、トロイアを陥落させたのだった。だが、船で帰国する途中、海神ポセイドンの怒りをかい、何年も海上をさまようはめになる。魔女キルケや、美しい歌で船乗りを惑わせて殺すセイレンなど、数々の困難にあい部下も船も失ったすえに、ようやくイタケへ帰還したオデュッセウスは、不在の20年間に妃ペネロペイアにつきまとっていた求婚者らを、すべて討ち果たしたのだった。―ホメロスが採用しなかった「別バージョンの『オデュッセイア』」である本書では、主人公オデュッセウスは戦場で自分の分身にでくわしたり、死んだアキレウスの身代わりにロボットを創りだしたりと、驚きの新冒険をくりひろげる。唖然とする展開あり、みごとなオチに笑わされる話あり、人生や人間心理の哀しみをしみじみと味わう話ありの、奇想と幻想に満ちた短編集である。
著者等紹介
メイスン,ザッカリー[メイスン,ザッカリー][Mason,Zachary]
1974年生まれの、人工知能を専門とするコンピューター・サイエンティスト。14歳で高校を卒業、ブランダイス大学で博士号を取得し、Amazon.comに勤務した経歴をもつ。2011年現在シリコンバレー在住。『オデュッセイアの失われた書』で小説デビュー。ニューヨーク公共図書館主催「ヤング・ライオンズ・フィクション賞」の最終候補に残ったことで、一躍脚光を浴びた
矢倉尚子[ヤグラナオコ]
上智大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
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