オデュッセイアの失われた書

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オデュッセイアの失われた書

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560081525
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の別バージョンが発見された?! トロイア戦争の英雄オデュッセウスの冒険を、人間心理に対する深い洞察をもって描いた、奇想と幻想の短編集。

内容説明

ホメロスの詠ったイタケの王オデュッセウスは、女神アテナの寵愛あつく知略で知られ、トロイア戦争では神への貢ぎ物と偽った巨大な木馬を使って、トロイアを陥落させたのだった。だが、船で帰国する途中、海神ポセイドンの怒りをかい、何年も海上をさまようはめになる。魔女キルケや、美しい歌で船乗りを惑わせて殺すセイレンなど、数々の困難にあい部下も船も失ったすえに、ようやくイタケへ帰還したオデュッセウスは、不在の20年間に妃ペネロペイアにつきまとっていた求婚者らを、すべて討ち果たしたのだった。―ホメロスが採用しなかった「別バージョンの『オデュッセイア』」である本書では、主人公オデュッセウスは戦場で自分の分身にでくわしたり、死んだアキレウスの身代わりにロボットを創りだしたりと、驚きの新冒険をくりひろげる。唖然とする展開あり、みごとなオチに笑わされる話あり、人生や人間心理の哀しみをしみじみと味わう話ありの、奇想と幻想に満ちた短編集である。

著者等紹介

メイスン,ザッカリー[メイスン,ザッカリー][Mason,Zachary]
1974年生まれの、人工知能を専門とするコンピューター・サイエンティスト。14歳で高校を卒業、ブランダイス大学で博士号を取得し、Amazon.comに勤務した経歴をもつ。2011年現在シリコンバレー在住。『オデュッセイアの失われた書』で小説デビュー。ニューヨーク公共図書館主催「ヤング・ライオンズ・フィクション賞」の最終候補に残ったことで、一躍脚光を浴びた

矢倉尚子[ヤグラナオコ]
上智大学文学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

35
『オデュッセイア』も『クーリーの牛争い』同様口承文学であり、当時の伝承の数々をとりこんでバージョンアップを繰り返した。それならば、本当のところを知っている人など誰もいないはず。『オデュッセイア』の別バージョンが44篇見つかったという設定で書かれたのが、短編のボリュームもそれぞれ異なる本作。「悲しむべき発見」では、オデュッセウスは無事故郷に戻って来る。しかし妻ペネロペイアは「織物が織りあがったとき、求婚者のひとりを選ぶ」と言いながら、昼に織った織物を夜になると解くような、涙ぐましい努力などしていなかった。2017/03/28

rinakko

9
再読。大変好みな作品。『オデュッセイア』に基づく44通りの変奏で、叙事詩の世界に封じられたオデュッセウスやアキレウスたちが、幾つものバリエーションの中で思いもよらぬ姿を見せる。口承され、流動していく物語さながらだ。あきらめて再婚したペネロペイア、アキレウスのゴーレムを作った魔術師オデュッセウス、出奔するヘレネ、好敵手を求めて天国へ行くアキレウス。などなど。「サナトリウム」や「あるゲームの記録」には、こんな変奏もありなのかと吃驚した。そして死の影が濃くなり、オデュッセウスが衰えていく終盤の展開に感嘆した。2023/09/19

すけきよ

5
『オデュッセイア』のあったかもしれないエピソード、というか要素だけを抽出し、残りは機械翻訳にかけたかのような、妙な話あり、しんみりする話あり、信用出来ない語り手あり、の変な話好きにオススメの短篇集。タイミングよく『トロイ無双』で予習済みだぜ! とは言うものの、ちょっと心もとないのでWikipediaで調べてから着手。予習は必須。お気に入りは、「悲しむべき発見」「アガメムノンと、その一語」「小さな親切」「逃亡者」「ミュルミドンの泥人形」「オデュッセウス版イリアス」「盲目」「勝利の嘆き」「石庭」「最後の島々」2011/07/28

きゅー

4
『イリアス』や『オデュッセイア』についての細かい知識を必要としなくても楽しめたのは著者の力量だと思う。イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』のように、一つのモチーフ(ここではオデュッセウスの帰還)が何十ものヴァリアントを用い繰り返されることで、いくつもの物語が頭の中で響きあう。まさに文学作品という形の変奏曲だった。もしくは、たとえばミルフィーユを噛み締めた時の独特の歯ざわりを体験できるといえば、分かってもらえるだろうか(いや、難しいよね……)。軽やかだけど、しっかりした味わいで楽しかったです。2011/10/01

クロッシュ

3
良いのもあったけど、全体的に単調さを感じた。良かったのは 「ミュルミドンの泥人形」 「死と王」 「途中の島」2012/01/01

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